打って変わってお金のだぶついた中国のおはなし。 バハマ諸島リゾート開発に中国輸出入銀行がぽんと26億ドル。
BBC(2月22日)に拠れば、中国輸出入銀行はカリブ海に浮かぶ楽園=バハマ諸島のリゾート開発プロジェクトに26億ドルを貸し出す。
これは中国企業がバハマの本格開発に乗りだし、4つのリゾートホテルとカリブ海最大のカジノ建設をおこなうもので、労働者4000人の雇用があり、バハマのGDPを10%押し上げる経済効果があると鼻息の荒いこと甚だしい。
2014年の完成を目指した突貫工事で、建設するのは中国企業、おそらくエンジニア、建設現場労働者らも中国から連れてくるのだろう。
また中国輸出入銀行と中国開発銀行はIMFに1100億ドルを貸し付けていることがわかった(同BBC)。08年後半から2010年にかけて、IMFの新規増資分を中国が引き受けている。
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読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE 読者の声
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(読者の声)国会で特例公債法案が通らないようです。予算の38パーセントを国債の発行に頼っているのに、国債を発行しなければこの国の会計はどうなるのでしょう。去年の予算は使い切っているし、国の予算から出ている公務員給料や社会保障はどうするのか心配です。(ごんしゃん)
(宮崎正弘のコメント)この問題は何回か小誌にも拙著にも書いておりますが、要約すると簡単です。赤字国債は200兆円でも300兆円でも発行してかまわない。
第一に日本の国債は95%日本人が買っている。第二に日本は対外債権はあっても対外債務がない。第三に国民の金融資産は1400兆円強あります。
つまり国民の資産を担保に、まだ国債を出せます。しかしこれを子供手当、福祉など後ろ向きに投資しないで生産性向上に廻すべきです。景気拡大、公共事業拡大、エコカーなどに投資するのです。
国債増発は通貨増発をともない、円高は一気に円安にぶれますから輸出競争力も同時に解決できるのです。それをしない財務省と日銀は省益優先の視野狭窄に陥っているわけで、景気回復を妨害する障害です。
杜父魚文庫
7307 景気回復を妨害する障害は財務省と日銀 宮崎正弘

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