民主党の造反16議員に対して岡田幹事長が下した”大甘処分”には、党内から批判が相次いだ。岡田氏は記者団に「彼らにもう一度チャンスを与えたい。処分するのは簡単だが、ここでもう一回考え直してもらいたい」と処分を軽くした理由を説明したのだが・・・。
強気と弱気が交錯する岡田氏だが、役員会では安住国対委員長が机をたたきながら「これでは示しがつかない」と反発したという。とはいうもの、さらに重い処分をすれば、16議員が離党し新党樹立に走るかもしれない。
役員会後の常任幹事会でも、さらに重い処分を求める声があったが、結局は岡田幹事長の”甘い提案”を了承してお開きになった。
衆院で予算関連法案も強行採決して参院に送り込まねばならない。16議員は再び造反して本会議をボイコットする可能性が高い。そこで16議員を厳しく処断する腹なのだろうか。法案を送り込む先の参院は野党が多数を占めているから、予算関連法案を成立させる見通しは立たない。
お先真っ暗の国会対策を打開するには、目玉商品のこども手当をあきらめ野党修正案をガブ飲みするしかないとみられている。何となく解散・総選挙の不気味な足音が聞こえてくる。
杜父魚文庫
7347 大甘処分の岡田幹事長に批判が相次ぐ 古沢襄

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