新年度予算案を可決した1日未明の衆院本会議に、民主党会派からの離脱組16人が欠席した。この「処分」は「大甘」なものになるだろうと予測していたが、やはりそうだった。
小沢氏が本会議に出席して予算案に賛成したことも作用しているのであろう。16人のうちリーダーの渡辺浩一郎氏が党員資格停止6カ月、ほかの15人は「常任幹事会名による厳重注意」だ。
民主党の倫理規約によると、党議違反など倫理にもとる行為をやった場合、「措置」と「処分」が決められている。
その内容は以下の通り。
<措置>
1.幹事長名による注意
2.常任幹事会名による厳重注意
3.党の役職の一定期間内の停止または解任
4.党公認または推薦等の取り消し(衆議院議員選挙または参議院議員選挙の比例名簿からの登録抹消を含む)5.公職の辞任勧告
<処分>
1.党員資格の停止
2.離党の勧告
3.除籍
これを見ても分かる通り、常任幹事会名による厳重注意は「措置」の5項目のうち軽いほうから2番目だ。
党員資格の停止は「処分」3項目のうち最も軽い。小沢氏がこの処分を受けたが、適用期間は6カ月が通例で、小沢氏は「判決確定まで」という初めての処分となった。
16人に対する甘い対応を見ると、なんとか党の亀裂を回避したい菅執行部のぎりぎりの思いが伝わってくる。新聞の見出しとしては「処分」となるのだろうが、15人に対する処理は「措置」なのだ。
杜父魚文庫
7348 欠席16人に「大甘」対応 花岡信昭

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