7383 米中関係の変容が日本経済を利する! 古森義久

武者陵司氏といえば、日本でも有数の著名なエコノミストです。その武者氏が元気の出る新著を出しました。「『失われた20年』の終わり」(東洋経済新報社刊)です。
この書は日本のエコノミストの著書にしては珍しく、地政学をも論じ、安全保障や政治にも視線を向けています。なんといっても日本経済に関して元気づけられるような本というのは、それだけでも価値が高いように思えます。
同書に記された文章をいくつか紹介しましょう。
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地政学に診る日本経済。日米同盟の再構築が日本の経済風景を一変させる。著者独自の視点で描く、元気が出る日本経済論。アメリカの「中国封じ込め作戦」がついに始まった!
覇権国アメリカにより「日本異質論」、「日本封じ込め作戦」を受けて、1990年以降、日本は長期の円高にさらされました。しかしいまや「中国異質論」と「中国封じ込め作戦」が必要な地政学環境になってきました。これがいずれ、為替相場に大きなインパクトを与えてきます。
円安が進めば、日本国内で賃金を引き上げる余地が生まれます。そうなれば、人々の所得が増え、消費意欲が盛り上がり、デフレも終わりを迎えるはずです。
さらに、日本企業の収益構造は大きく改善していくでしょう。これまでのコスト削減の成果が一気に表面化し、ついに苦労が報われるときが来るのです。
杜父魚文庫

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