7416 首相視察が混乱拡大との見方も 渡部亮次郎

「政府、後手の対応 首相視察が混乱拡大との見方も」と産経新聞が批判的に報じている。今度の天災に当って菅首相は野党各党から「政治休戦」を取りつけるっとともに、災害現場への視察は現場の混乱を回避する為、当分避けることを申し合わせた。
まるで野党の目を盗むように、福島第1原発の視察を無理やり敢行した。その結果と言っても過言ではないタイミングで爆発がおきてしまった。
菅首相の意図は、天災を利用して内閣の支持率を上げることだった。その腐った根性に天は「天罰」を下した。菅首相の不純な意図は天災が一転して「人災」となった。
<菅直人首相は12日夜、福島第1原発について「一人の住民も健康被害にならないよう全力で取り組む」と強調した。ただ、原発で爆発が起きたことで、政府の危機管理能力が問われることになった。
「最悪の事態を想定」(枝野幸男官房長官)してきたはずなのに、退避指示の範囲を徐々に広げた。爆発の事実を発表したのも発生から2時間以上たってからで、官邸の混乱ぶりがうかがえた。
しかも首相が12日朝現地を訪れ、1時間近く視察したことは現場の作業を遅らせる一因になったとの指摘もあり、責任を問われかねない。
「国民の安全を第一に考えて対策を取ってきた。周辺住民が健康被害に陥らないよう全力を挙げたい」
12日夜の会見で、首相は原発への対応をこう強調した。ただ、爆発とは言わず「新たな事態」と形容するにとどまった。
首相は12日午後の与野党党首会談で原発に関し「危機的な状況にはならない」と強調していた。会談中に官邸側は「会談後、首相と官房長官の会見を行う」と発表した。爆発が起きたのは会談の最中だった。
会談終了から1時間半以上たって単独で会見した枝野氏は首相が会見をいったんキャンセルした理由について「首相は、メディアを通じてメッセージを伝えるのは大変重要だと思っていたが、それ以上にこの事象(爆発)にしっかりと対応することが重要だとなった」と釈明した。
12日朝、首相は原発視察に先立ち、記者団に「現地で責任者ときっちりと話をして、状況を把握したい。必要な判断は場合によっては現地で行うかもしれない」と意気込みを語った。
政府関係者によると視察は首相が突然言いだした。枝野氏も12日未明の会見で「陣頭指揮を執らねばならないという強い思いが首相にあった」と説明した。
しかし、現場はすでに放射性物質の一部放出をしなければならない事態に陥っていた。そこに首相がヘリコプターから降り立ったため、現場担当者も首相の対応に追われた。
退避指示も当初「風向きなどを考えて」として3キロから始まり10キロ、20キロと範囲を広げた。
枝野氏は「専門家が詳細な分析をしているので、周辺住民は落ち着いて対応してほしい」と言いながら、退避指示の拡大などのメディアへの情報提供が遅いことには「間違いのない情報を伝えないといけないから」と強弁した。>(産経)
   
杜父魚文庫

コメント

  1. yosi より:

    菅がTVでちょっとしゃべって逃げていった。
    要旨は
    ①自衛隊、警察、消防を増員派遣した
    ②もう一万人の命を救った
    ③原発の事故は深刻な状況である
    ④計画停電やるからよろしく
    ⑤戦後最大の困難であるが国民は頑張れ
    これが総理のお言葉である。
    あきれてグーの音も出ない。一体おまえたち政府はこの事態をどうしようとしているのか? 全て言い訳、アリバイつくり、責任転嫁である。自分たちの保身のみである。全てに渡る判断の甘さ、官僚組織を使いこなすだけの能力の欠如。民主党と菅内閣、こいつらは全て国民の敵である。

  2. おかさん より:

    ★ 今回の大地震に関し、ちょっと暴論を吐きます。
     日本の首相が子役人のような「節電」という会見発表しかできない、情けない状況です。(それはそれで重要なことですが・・・)
     経験上、指揮官というものは常に精神的基盤に言及しなければなりません。従って、この場では「今こそ、日本民族の団結・思いやりを発揮し、なるべく早く再建しよう!」「再建する日本の姿を、世界の人に示そう!」というようなことを言うべきです。
     これからが本論です。
     もう地震が起きて4日が過ぎようとしています。何回も災害派遣に行ったことがあり、現地の人の苦しみは嫌と言う程分かります。しかし、悲しみ・苦しみにいつまで浸っていては何も進みません。壊滅したのは、自分の家(家族)、町なのです。国が、県が、何かをしてくれるまでじっと待っているのですか?
     家族が亡くなった人、家を失った人、色々な苦しみを抱いている人がおられる事は理解できますが、今こそ「自分たちの力で・・・!」と立ち上がるべき時でしょう。マスコミの報道というものはいい加減なので、現地の人達の行動は伝わって来ませんが、まだ若いピンピン動ける人達が、他人が作ってくれたテントのなかで横たわっている姿を見ることが多いのです。何か出来るでしょう。何人かが集まって、自分達の町のためにやるべきでしょう。年老いた人達は、それなりに出来ることがあります。若い人のために激励することも立派な仕事でしょう。子供だってできる事があるでしょう。「何やってんだよ、若いもんが!」
     もちろん、その為には必要なことがあります。自衛隊など専門の人達の邪魔にならないように行動することが前提です。そこで、自分たちが出来ること、場所などについて良く調整することが必要になります。逆に、町の人でしか出来ないこともあるでしょう。また、道具がなかったら要求すべきです。「俺たちが出来ることは、俺たちでやる!」と言えば、きっとそういう専門の人達は助けてくれます。その際、大事なことは連絡手段の確保です。第2・第3の地震・津波が来ても、直ちに非難するためです。
     「国」とは、「何かをしてくれるもの」ではなく「国のために、自分が何かをすべき」存在だと思います。昨日、今その場で助けらればかりの80才過ぎの方が「わしゃあ、チリ地震も経験した。さあ、また再建するぞ!」というのを目のあたりにしました。それも、とっても元気に明るく話されていました。日本人は、こういうものです。嬉しくて涙が出ました。もうすぐ死ぬという間際まで、底抜けに明るく散って行った民族です。
     立ち上がりましょう!
     世界の人達に、日本人のDNAを見せてあげましょう!
     元気に、明るく!
     悲しみ・苦しみをこぶしに包んで!

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