名古屋市議会の出直し選挙で下馬評通り河村たかし市長が代表を務める「減税日本」が28議席を獲得し最大会派となった。民主党は金城湯池の愛知で惨敗、27議席から11議席に転落、第二党の自民19議席、第三党の公明12議席の後塵を拝する第四党の座に甘んじる結果となった。
<名古屋市議選で民主党が第4党に転落したことについて、同党の閣僚経験者は13日夜、「大変厳しい結果だ。重く受け止めなければならない」と危機感を示した。同時に、「(東日本大震災で)国難なので、対処にまい進し、政権与党の信頼を回復したい」と述べたが、菅政権の求心力は大幅に低下しており、立て直しは険しい。
また、党執行部の一人は地域政党「減税日本」が第1党になったことについて「地方が抱える課題を考えれば、減税のみが争点となった今回の結果にポピュリズム的なものを感じる」と語った。
市議会第2党となった自民党の石破茂政調会長は、「東日本大震災への対応に象徴されるように、経験を積んだ自民党の議席確保が正しいことをさらに訴えていく」と述べた。別の幹部は、減税日本の躍進について「既存政党への不満、不信の表れだ」と指摘した。
擁立した12候補が全員当選した公明党の山口那津男代表は「市民の生活を守り、議会改革を推進する公明党の戦いが評価された」とする談話を発表した。(時事)>
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