左翼政権の特有の”隠蔽体質”がモロに出ている。政府にとって都合のいい場面では首相自ら記者会見をセットするが、質問は一切受け付けない。都合が悪くなると「東電から官邸に届いた情報も必ずしも正確でないものが届いていた」(官房長官)、「東電の発表の仕方に多少まずいところがあった」(福山官房副長官)と責任逃れの東電任せとなる。
官邸で開かれる首相会見や官房長官会見は「非常時」を理由にフリー記者やネットメディアを完全に排除している。東京駐在の外国人記者たちから菅政権の閉鎖性に批判がでている。在ドイツの永冶ベックマン啓子さんは「ドイツのテレビ局東京特派員が日本政府と日本メディアは何かを隠しているのか、本当に事実を知らないのか、正確な情報が入らないと大変困ってレポートをしていた」と指摘してきた。
<東京電力が14日からの実施を決めた計画停電は、枝野幸男官房長官が当初想定した「若干の混乱」にとどまらず、早朝から鉄道の運休など大混乱を招いた。枝野氏は「国民に大変な不便をかけている」と低姿勢に転じたが、一方で対応が二転三転した東電側に混乱の要因を押しつける発言も目立つ。これには野党だけでなく、与党からも危機管理対応の拙さを嘆く声が漏れている。
「多くの国民に迷惑をかけるが、緊急避難的な対応をしている」
14日午前9時半、首相官邸で開かれた緊急対策本部会合で菅直人首相は、計画停電について国民の理解を求めた。
枝野氏も停電開始前の14日午前5時すぎ、緊急記者会見し「初日午前中は徹底して節電をお願いする。不要不急の外出を控えるなど国民の最大限の協力が不可欠だ」と呼びかけた。
ところが、さらに迷走は続く。停電開始時刻前の同日午前6時過ぎに、東電側が予定時刻には停電を行わないと発表したのだ。混乱の末、停電が実施されたのは電力需要が供給を上回る同日午後5時からだった。
枝野氏は停電直前の午後4時からの記者会見で、計画停電公表に向けて鉄道会社など関係機関への周知など準備は適切だったとの認識を示した上で、「結果的に今のような状況になったのは大変残念で遺憾だ」と述べた。停電実施については、「予測されない停電を防ぐためにもやむを得ない措置だ。冷静に対応してほしい」と理解を求めた。
ただ、枝野氏は同日午前の記者会見で「東電から官邸に届いた情報も必ずしも正確でないものが届いていた」と東電側の対応に不快感を示していた。福山哲郎官房副長官も記者団に対して「東電の発表の仕方に多少まずいところがあった」と不満を漏らした。
一方、野党側は政府が東電に責任を押し付けようとしていると批判している。
自民党の石破茂政調会長は記者団に「落ち着いて計画的に情報を発信する努力がおろそかになっていたのではないか」と語った。公明党の山口那津男代表も同日午前の首相との会談で「予見可能性を国民に早めに提供することが必要だ」と指摘した。
与党内からも「14日早朝から始めるのは到底無理だった。準備してやらなければいけない」(生方幸夫民主党選対委員長代理)との声も出ていた。(産経)>
<東京電力は14日午後7時45分、福島第1原発2号機の冷却水が大幅に減少し、約4メートルある燃料棒がすべて露出したと福島県に通報した。核燃料の一部が溶ける炉心溶融も否定できないとしている。
仮に、冷却水がすべて失われたとすると、極めて深刻な状態。
東電によると、炉内に海水を入れるためのポンプの燃料が切れていたといい、燃料を入れた上で作業を再開する。(時事)>
杜父魚文庫
7425 政府、責任逃れの東電任せ 古沢襄

コメント
政府民主党は醜い。
肉親の安否定かでない老齢のご婦人が、心痛で張り裂けそうな胸の内を抑えながらマスコミの質問に毅然と、取り乱しもせず淡々と答えている。泣きたい思いに堪えながらしっかりした語調である。その姿は正に日本人の悲しくも美しい姿である。
一方菅、枝野、その他の政府高官は自分の責任を東電に擦り付け、一日でも長く権勢を振るうことだけに執心し、空ろな眼差しで空疎な言を弄するだけである。
一体権勢を誇る政府民主党面々の辞書に「恥」という言葉はないのか!
あるのは「国を売る」という一念でしかないのではないか。一刻も早く政権から降りよ。それが民主党ができる最大の「善政」である。