7451 米軍の大規模な救援支援 古森義久

東日本大震災の被災者を救済する活動に米軍が大規模な支援をしています。海軍の第七艦隊や沖縄駐在の海兵隊が艦艇や航空機、ヘリコプターを動員しての大支援作戦です。
この支援活動は「トモダチ作戦」と名付けられました。日本語の語感からすると、あまりスマートな響きではありませんが、日米同盟のパートナー同士、友好国同士、つまりは友人同士の助け合い、という意味でしょう。
この米軍の支援活動の規模は巨大です。海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」など少なくとも14隻の艦艇が宮城・三陸沖など日本近海に出動して、主としてヘリコプターを使い、被災者の捜索、救出を開始しました。これら米海軍の艦艇は一時、福島の原発の放射能のレベルが高くなって、一線から退きましたが、なお大規模な支援活動を展開しています。
米軍はこの支援に5万人ほどの兵員を動員したそうです。16日現在そのうち1万人強が直接の救援活動に関わっているとのことです。ロナルド・レーガンの艦載ヘリは海上自衛隊のヘリとともに、非常用食糧3万食分を気仙沼市内の3カ所に輸送しました。揚陸艦「トルテガ」は北海道の苫小牧から陸上自衛隊300人を青森へと運んでいます。米海軍偵察機オライオンは沖縄から発信し、被災地海岸の沖での捜索にあたっています。
米海兵隊も普天間基地に駐留する部隊が輸送機やヘリコプターとともに、厚木基地、岩国基地などへ動き、日本側の救援活動の支援を開始しました。海兵隊では合計2200人ほどがこの救援に参加するそうです。
米軍のこうした支援はすでに日本の新聞でも一部、報道されていますが、その全体が太平洋艦隊司令部の報道官から発表されました。
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました