地上戦は継続、連合軍はカダフィの陸上部隊にも空爆。「リビア空軍はもはや存在しない。空軍としての機能を果たせない」19日から開始されたリビア空爆、四日間の戦果が発表された。イタリアの空軍基地で英国空軍副司令官グレッグ・バグエル将軍は「アルジャジーラ」に語った(24日付け)。
「リビア空軍の施設ならびにコマンド・ネットワークは著しい機能低下の状態となっており、空軍としての戦闘力はすでにない」。
ただしカダフィに忠誠を誓う陸上部隊との戦闘はつづいており、多国籍軍は、反カダフィ武装勢力の拠点を失わせないために、空からの攻撃を継続している。
国際多国籍軍には米英仏にベルギー、カナダの空軍が参加している。
トルコは空爆に批判的だったが、地中海に海軍の軍艦を派遣し、リビアへの密輸を監視しはじめた。ベンガジを拠点の反政府勢力は「トリポリはリビアの首都、われわれはトリポリを恢復する」と戦闘の継続を宣言しているので、まだ休戦状態には到らない模様である。
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(読者の声)「東日本大震災 – 私は、どうやってボーイング767を着陸させたか?」
http://gyanko.seesaa.net/article/191942271.html
震災当日の午後、ポートランドから成田へ向かうデルタ航空91便のパイロットが書いたとされる手記、日本の航空管制の混乱ぶりがうかがえます。ノースウエストはB767型機を持っていませんでしたが、デルタ航空と合併し成田でもB767を見かけるようになりました。
成田の午後1時から6時といえばデルタ・ユナイテッドともアジア・アメリカからの到着便と出発便でごった返す時間帯です。DL91便、上空での待機を命じられても最初は着陸時の混雑と思っていたところへ社からデータリンクで地震情報が入る。
(引用始め)「日本の管制官の緊張度合いが極めて高いように私たちには感じられたのだ。日本の管制官は、私たちに対して、「無期限の」待機もありうると言ったのである。待機状態がいつ解かれるのか。その期限を明確に示してくれる人間はいそうになかった。私は急いで副操縦士と交代要員の操縦士に、他に着陸できる空港を探し、燃料の残量を絶えずチェックするように指示した。大洋を渡るフライトの後は、燃料の残量は大概、少ないからだ。
各機の正操縦士たちが他の空港への振り替えを要求しはじめたのは、それからさして時間が経たないうちだった。おそらく10分程度だろう。カナダ航空、アメリカン航空、ユナイテッド…。全員が、燃料残量が最小限しかないことを報告していた。私の機体は、1時間半~2時間の待機であれば、間に合うだけの燃料が残ってはいた。だが、言うまでもなく、この代替空港の要求が事態を複雑にしはじめていた。
日本の航空管制から、成田空港が損傷を受けたため無期限で閉鎖中であるとアナウンスがあったのはその後だった。すると、とたんに全機が、東京近くの羽田空港への着陸を要求しだした。(中略)「カナダ航空、それからどこかの航空会社の旅客機は、燃料残量が「緊急」状態に陥っていた。旅客機は次々に米国空軍基地を目指しはじめた。東京に最も近い基地は、横田空軍基地だった。私たちもすぐさま、この基地へ向かう競争へ飛び込んだ。だが、横田もまた閉鎖されていたのだ!もはや場所がなかった。
ここまで、コックピットの中はてんやわんやの状態だった。副操縦士は無線にかかりきり、私は操縦と指示出し、交代要員の副操縦士は、向かうべき場所が燃料の範囲内なのかを算定しようと航空図と格闘。そうしながらも、アトランタの社との間をデータリンク・メッセージが行き交った」(引用終り)
冬場の西行き便は偏西風の向かい風でただでさえ燃料消費が多い。DL91便は成田から名古屋へダイバートを試みるが中部国際空港も満杯、三沢か千歳を目指す。燃料はどんどん減っていき遂に「非常事態宣言」で千歳に着陸。
(引用始め)「私たちの機は、千歳へ着陸した。無事に。だが、燃料は、あと30分で「本物の」燃料緊急状態になるところだった。無事というのは、いつだって気分が良いものだ。私たちは、空港から少し離れた駐車場までタクシーで行き(駐機場までタキシングのことか?)、そこで一休みしながら、5~6機かそれ以上の飛行機が空港へ向かうのを見た。
最終的にデルタ航空は、747を2機、私のを含めて767を2機、777を1機、すべて千歳に着陸させた。アメリカン航空2機、ユナイテッド1機、カナダ航空も2機、見た。ANAやJALの旅客機は言うまでもない。追伸:9時間後、日本の航空はようやく飛行機にタラップをつけてくれるまでに落ち着き、やっと私たちは飛行機を降り、税関を通ることができた。……が、これはまた別の、興味深い話になる」(引用終り)
かつて、ニューヨーク(JFK)で南米コロンビアの航空機が上空で待機しているうちに燃料がなくなり墜落といった事件がありました。今回のケースも上空待機が長引いていたら、あわやの大惨事の可能性もあります。成田・羽田といった大規模空港が閉鎖になった場合、着陸だけなら滑走路は2000mもあれば十分でしょうが、入管・検疫・通関業務ができる空港は限られています。
今回は事故もなく済みましたが、東海沖地震などで東京・名古屋・関西の空港がまとめて閉鎖になったら対応できるのでしょうか?今回の震災では効率だけではなく、バックアップ体制の重要性が問い直されているように思います。(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)とくに米国の飛行機は燃料をぎりぎりにしか積んでこないので、これまでにも千歳緊急着陸という事態は頻発していましたが・・・。
杜父魚文庫
7510 リビア空軍は事実上壊滅状態に、英国軍幹部がかたる 宮崎正弘

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