7522 死地に向かわせるなら、指揮官陣頭であるべき 丸山公紀

福島原発での自衛隊、消防庁の燃料プールへの必死の放水作業は、放射能被爆の危険性の中で、国民の命を守るという使命感に裏打ちされたもので、本当に頭が下がる思いだ。
とりわけ、自衛隊の活躍については、北沢防衛相はヘリからの投下についての最終的な責任を統合幕僚長に押し付けようとし、首相、防衛相の会見ではヘリの乗員に対して、ねぎらいの言葉もかけることなく、首相に至っては地震発生以来、一度も防衛省を訪れていないとのことである。
死地に赴くなかで自衛隊隊員の方々は、最高指揮官から心から激励を言葉を受けることのない中で、自らの家族を思い、国民の生命を守るために、自らの使命感を自覚しなければならないという、並外れた精神の鍛錬がなされていることに心から敬服する。
少なくとも防衛相は現地が陣頭指揮をとるべきなのではないか。
[産経ニュース 2011.3.19 01:15より抜粋]
●北沢防衛相、「決断」丸投げ 現職自衛官が悲痛な寄稿
福島第1原発への海水投下をめぐり、北沢俊美防衛相が任務決断の責任を折木良一統合幕僚長に転嫁するかのような発言をしたことに対し、自衛隊内から反発の声が上がっている。
北沢氏は陸上自衛隊のヘリが17日に原発3号機に海水を投下した後、「私と菅直人首相が昨日(16日)話し合いをするなかで結論に達した」と政治主導を強調する一方で、「首相と私の重い決断を、統合幕僚長が判断し、自ら決心した」と述べた。
この発言について、ある自衛隊幹部は「隊員の身に危険があるときほど大臣の命令だと強調すべきだが、逆に統幕長に責任を押しつけた」と批判する。北沢氏は17、18両日の2度の会見でヘリの乗員をねぎらう言葉も一言も発しなかった。
首相も最高指揮官たる自覚はない。首相は17日夕、官邸での会議で「危険な中での作戦を実行された隊員はじめ自衛隊のみなさんに心から感謝を申し上げます」と述べたが、地震発生以来、一度も防衛省を激励に訪れたことはない。
こうしたなか、現職自衛官の悲痛な訴えが18日、インターネットメディア「JBpress」に載った。海水投下も記述したうえで、こう締めくくっている。
《隊員を喜んで死地に向かわせるのは、自衛隊最高指揮官である内閣総理大臣をはじめとする、防衛大臣などの各級指揮官の堅確な意志と熱誠を込めた言葉です。…死地に向かわせるなら、指揮官陣頭であるべきです》
首相、北沢氏は謙虚に一読すべきであろう。
杜父魚文庫

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