7525 空自入間基地のトラブルでひとまず結論  阿比留瑠比

今朝の産経は政治面で「空自隊員恫喝 松崎氏事実関係認める」という記事を載せています。リード部分をちょっと紹介すると以下の通りです。
《民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が昨年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)の納涼祭で空自隊員を恫喝したとされる問題で、防衛省は24日までに調査結果をまとめた。松崎氏が秘書に車を逆走させたり隊員をうちわでたたいたなどの事実を認定。松崎氏も調査結果を大筋で認めているという。》
この件については、私は昨年11月28日のエントリ「空自入間基地のトラブル続報と情報隠蔽と」
(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1912830/)で取り上げている行きがかりもあり、ちょっと補足したいと思います。
このトラブルを報じた産経新聞について、松崎氏は自身のホームページで「いわれなき中傷」だとして記事を否定するとともに産経を批判し、一方通行指示にさからって車を逆走させた事実なども否定していましたが、4カ月もたってようやく、事実関係をおおむね認めたというわけです。
政治家も官僚も簡単に嘘をつくし、嘘をつき通して報道機関に抗議してくることも珍しくありません。松崎氏は最終的に認めただけ、ましな方かもしれませんね。なにせ、菅内閣は「閣僚が国会で虚偽答弁しても必ずしも道義的・政治的責任は問われない」と閣議決定しているぐらいですから。
この件について民主党は「調査する」といいつつ、これまで引っ張ってきましたが、ようやくこの23日になって衆院予算委員会の理事懇談会で調査結果を報告してきたそうです。今ならたいしたニュースにならないと判断したのかもしれません。
その内容は、自民党の予算委理事である磯崎陽輔氏によると、
一、話の展開は、防衛省のストーリーとおおむね相違はない。
二、ただし、この文書(防衛省文書)の中で、「独り言」とあるが、面と向かって言われた。「交通統制員の胸をつかむようにして手で強く押した」とあるが、これはそんな事実はない
…というものでした。一方、防衛省がまとめた「昨年7月の航空自衛隊入間基地納涼祭における事実関係について」にはこう記されていました。
・議員が帰るため、納涼祭受付付近で、駐車場から出た車両を最短距離で呼ぼうとしたが、交通統制員(隊員)は最短距離では車が一方通行を逆走することとなり、来客との接触の可能性があるので、議員に車両まで歩いて頂きたい旨話したが、議員は従うそぶりなく、車両は議員の指示で一方通行を逆走した。
・車両が停止すると、議員は交通統制員の腕をつかみ、危なくなかった旨話し、団扇で交通統制員の肩のあたりを数回叩いた。
・議員が車両に乗り込みドアを閉めたので、交通統制員は二度と来ないようにとの趣旨を独り言で言ったが、車の窓が開いていたため、議員はこれを聞き激昂し、車両から降り、交通統制員の胸をつかむようにして手で強く押したが、すぐに手を離し、受付担当幹部を呼び、基地指令を呼んで欲しい旨話した。
・受付担当幹部は謝罪し、議員は交通統制員にも謝罪を求め、受付担当幹部も指導したが、交通統制員は謝罪を拒否した。急行した他の隊員も謝罪したが、議員は交通統制員などに繰り返し謝罪を強く要求した。
・交通統制員は胸をつかまれた旨話したが、議員は手を出していない旨繰り返し話した。
・周囲には来場者が沢山集まり、遠巻きに見ていたが、現場にいた隊員全員で謝罪を継続し、議員も矛先を納め、帰路についた。
…まあ、こんなもんです。非はないのに無理矢理謝罪させられた自衛官の皆さんが気の毒で仕方ありません。
杜父魚文庫

コメント

  1. おかさん より:

    民主党議員って、バカばっか!

  2. 元党員 より:

    本性がでた。代議士が第一の民主党。

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