7548 「日本の震災知ったのは3日後」と駐韓英国大使  古沢襄

3・11大災害を北朝鮮の住民が知ったのは3日後という信じられない話を、11日から3泊4日の日程で北朝鮮を訪問していた英国のマーティン・ユーデン駐韓大使が聯合ニュースに語っている。
「13日まで在北朝鮮の英国大使館の通訳や、現地の英国教師も日本で何が起こったか分からなかった」というから、北朝鮮の情報統制は徹底している。13日から朝鮮中央放送などが本格的に報道し始めたという。
そういえば、北朝鮮の金正日総書記が、東日本大震災で被災した在日朝鮮人への見舞金として50万ドルを寄付したというニュースをソウルから英ロイターが報じてきたのは24日。かなり後にことになる。
<【ソウル27日聯合ニュース】「北朝鮮住民は日本の大震災を発生から3日後に知りました。それだけ言論統制が徹底しています」――。東日本大震災が起こった11日から3泊4日の日程で北朝鮮を訪問していた英国のマーティン・ユーデン駐韓大使が27日、聯合ニュースに対して北朝鮮の様子を伝えた。
同大使の訪朝は2008年に続いて2度目。今回は平壌と元山を訪問した。東日本大震災については、「13日まで在北朝鮮英国大使館の通訳や現地の英国教師も日本で何が起こったか分からなかった」と情報が徹底的に管理・統制されていることを伝えた。
北朝鮮では12日に朝鮮中央通信を通じて東日本大震災が初めて報じられ、13日から朝鮮中央放送などが本格的に報道し始めた。
また同大使は平壌市内の様子について、1度目の訪朝時は市場に牛肉と豚肉が十分にあったが、今回は豚肉が少しあるだけだったと報告した。野菜も青物がほとんどなかったという。
また元山に向かう途中で数千人が農作業をしていたにもかかわらず、トラクターなどの農機は10数台しかなかったことについて、「厳しい労働を強いられている」と伝えた。
同大使は今回の訪朝を振り返り、「(われわれが)北朝鮮の官吏を敵視していないことを示し、チャンスがある限り、住民に外部のありのままの様子を見せるための案を模索する必要がある」と述べた。(聯合)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました