孫娘と歌う。♪あんまりいそいで こっつんこ ありさんとありさんが こっつんこ あっちいってちょんちょん こっちきて ちょん(「おつかいありさん」作詞:関根栄一、作曲:團伊玖磨)
自民党総裁の谷垣禎一は「ていいち」かと思っていたら「さだかず」だという。“定位置”ではなく“定まらず”か・・・
チャイナ加藤紘一の子分だから最初から期待していなかったが、想像以上に大将としての器に乏しい人である。存在感がないし、確たる国家観、政局観、構想力、人間的魅力、なによりもリーダーシップがない。
<リーダーシップとは、一般的には一人の人間がその他の人間から服従、信頼、尊敬、忠誠、協力を得られるような方法で人間の思考、計画、行動を指揮できる技術及び才能を指す>(ウィキ)
ピーター・ドラッカー曰く「リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである」。
ビリー・グラハム曰く「勇気は感染する。勇気ある人が毅然とした態度を取れば、他の人も姿勢を正す」。
一貫性や勇気と無縁の谷垣は右顧左眄(うこさべん)の人である。「右を見たり左を見たりして迷う。まわりのことを気にしてばかりいて決断しない」(日本国語大辞典)。奇妙な政治家である。
煮え切らないでぐずぐずしているから、いじめられっ子タイプだろう。ドラえもんに出てくる「のび太」君のようだが、自民党はジャイアンのようないじめっ子のガキ大将はいずに、唐様で書く三代目のような若旦那とスネ夫みたいな幇間(太鼓持ち)ばかりなのではないか。
好悪、善悪は別にして田中角栄のような大将肌は最早いなくなった。
角栄は今で言う専修学校の「中央工学校」卒の一級建築士である。高等小学校卒と言ったほうが庶民受けするからそう称していただけ。さすが大政治家は違う。小生は有力な住宅メーカーの日本電建に我が家の設計施工を依頼したが、この会社は角栄の会社だった。彼は母校の中央工学校の校長も務めている。経営者としても優れていた。
角栄は政治家らしい最後の政治家ではなかったか。
<早坂茂三とは縁あって二度対談しただけの仲である。田中角栄の秘書を二十余年務めた・・・私(山本夏彦)は待合政治について確かめたかったのである・・・(待合での政治家の)長い談合がすんだら無礼講である・・・
国務大臣は激務である。恋愛している暇はない、されては国民は迷惑だ。田中は電話で誰か呼べという、女中は空いている妓(おんな、芸者)を大急ぎで呼ぶ。
田中は短時間でさっと帰る。芸者や女中に祝儀をはずむこと一方(ひとかた)でないから、喜ばない女はない>(「待合政治」の終焉)
清濁併せ呑むというが、こんな政治家は二度と出まい。料亭、待合も滅びつつある。清き流れに魚住まず、だからといって元の濁りを今一度なんて思わないが、谷垣という政局=政争=戦争を忘れたどうしようもなくカルーイ総裁を見ていると、民主党に代わるべき自民党は大丈夫か、もつのかと心配してしまう。
♪あいたたごめんよ そのひょうし わすれたわすれた おつかいを あっちいってちょんちょん こっちきて ちょん 嗚呼。・・・
杜父魚文庫
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