7646 菅さん、辞めるならいまだ 花岡信昭

菅首相は、11日朝までに「退陣」を決断するのがいいのではないか。統一地方選前半戦で、民主党は惨敗した。選挙に負けて引責退陣するのは、政治の世界ではよくあることで、なんら恥ずかしいことではない。トップの出処進退としてはきわめて潔い態度として受け止められる。
これが震災対応に失敗し、原発の早期決着にも手こずって、その責任を取っての退陣となると、政治家としておしまいになる。いま、そういう道筋をたどっているように見える。
朝方までに退陣表明して、世間を驚かせれば、その後の救国大連立の主導権を握ることも可能になる。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、というのはそういうことだ。
「自民・民主」対決型の3都県知事選で敗北し、選挙が行われた41道府県議会のすべてで第一党の座を獲得できなかった。
人心は完全に民主党から離れたということになる。
原発事故への対応のまずさが問題なのかというと、新潟、山口などでは原発推進派の自民候補が勝っていたりする。
要は、この非常事態にあって、民主党頼りにならず、という思いが日本中を席巻したということではないか。
悪いことは言わない。菅首相は朝までに退陣の決断をくだしてはどうか。そうすれば攻守、たちどころに入れ替わって、大連立への道も開ける。
このままだとじり貧状態がいよいよ積み重なって、統一選後半戦も無残な結果に終わるだろう。政治家として一世一代の大決断をくだすのは、あと数時間のうちだ。
などと思ってはみるのだが、この首相は辞めないだろう。退陣の決断をくだせるのなら、ここまでひどすぎる大震災対応にはならなかったはずだ。
4選を決めた石原都知事は民主党を辛辣に批判した。そのことを伝える産経配信記事。
<< 4選を決めた石原慎太郎氏(78)は10日夜の記者会見などで、東日本大震災の復興支援や福島第1原子力発電所の事故の対応で、民主党が掲げる「政治主導」が省庁の統制や政策決定に大幅な遅れを生んでいると指摘し、「(現政権は)無知で未熟な連中が集まって、役人を使わない。何をうぬぼれているのか」と痛烈に批判した。
政府は原発事故で電力の供給不足が生じ、計画停電や節電を呼びかけたが、石原氏は「日本の電力消費は世界的に見たら奇形だよ。パチンコと自動販売機で合わせて1千万キロワット近い量が使われている。自動販売機は便利かもしれないが自分の家で冷やせばよい」と持論を展開した。
その上で、「国全体でやらなければならないことは、国で出さなかったら国民は動かない。政府はきちっと政令を出すべきだ。オイルショックのときは出した」と、その場しのぎで対応を変える民主党政権を批判した。
「役人の言うことを聞かないで、『政治家で、政治家で』と役人を使わない。この事態になぜ一番ノウハウ持っている事務次官会議をやらないのか。役人をいかに使うかが政治家の力量。いまだに事務次官会議を開かない、こんな政府は前代未聞だ」と“石原節”で断じた。
大震災の影響で、首都圏を中心に買いだめによる物品の品薄などが問題となった際に、都内のコンビニエンスストアを視察した蓮舫節電啓発担当相にも触れ、「担当大臣が報道陣をたくさん引き連れてニコニコやってる場合じゃない」とパフォーマンス先行の対応に疑問を呈した。
政府批判は自民党政権時代の政策にもおよんだ。
石原氏は「福田バカ内閣のときに、バカ財務省が、法人事業税の分割基準を変更した。これにより大きな予算が取られたが、それをとりかえし、東京をさらにしっかりしたい」と毎年拠出してきた法人事業税約3600億円を取り戻し、全額を震災対策にあてる考えを示した。
復興支援には巨額の財源が必要な事態が想定されるが、「これだけの大災害が起きれば、当然予算の組み直しをしなかったらだめ。東京が自腹を切り、国をサポートするが東京は首都であって政府じゃない。国が復興資金の調達をどうするのかを考えないと。国債だけで、あるいは増税だけで、とてもうまくいかないと思う」と話した。>>
杜父魚文庫

コメント

  1. 貧乏人 より:

    菅直人氏の辞書には「廉恥」、「誇り」などという高尚なものは無い。
    あるのは権力への執着のみ。その強さにおいては金正日も裸足で逃げ出すほどの「一流」である。
    責任を取らない政治家達が音頭をとり原発事故処理を行なっているが、一ヶ月かかっても未だ処理できず、徐々に事態は悪化している。
    国民は昨日の地方選をとうし、民主党政府へ「否」を明確に表明した。
    自民党は即時倒閣、総選挙すべきである。このままぐずぐずしていると日本国は共倒れになる。

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