7696 日経調査でも厳しい結果 古沢襄

朝日新聞社の世論調査を取り上げた杜父魚ブログの記事に朝から読者のアクセスが急上昇カーブを描いている。朝日の購読者層なら、すでに新聞を読んでいる筈だから、わざわざブログにアクセスしてくる必要はなかろう。今朝からの朝日調査に関するネット読者の関心はただ事ではない。
3・11大地震の直後に菅内閣の支持率を調査したメデイアがあったが、あの大災害の直後に菅内閣の退陣を求める多数意見が出る筈がない。20%を切っていた支持率が30%半ばに回復したのは、世論調査をやるまでもなく予見されたことだ。だからネット読者の関心も呼ばなかった。
それでも永田町で民主党と自民党の大連立話が持ち上がった。民主党の支持率が回復基調に乗って、菅政権が危機を脱したという期待すら出た。統一地方選挙の惨敗も乗り越えられると菅首相らが淡い期待すら抱いたのではないか。自民党内にも動揺の兆しすらみえていた。
この一ヶ月間、菅内閣がやってきた災害対応は後手を踏んできている。与野党の中から菅首相の手腕に疑問を持つ声が高まっている。自民党も公明党も大連立には応じる気配がない。むしろ民主党内で小沢一郎氏らが菅首相の退陣を求める動きが顕在化した。
日経新聞がテレビ東京と合同の世論調査を実施しているが、福島第一原発事故の内閣の対応は「評価しない」が70%。原発事故に関する政府の情報開示が「適切でない」とするのが71%と、朝日調査とほぼ同じ。
内閣不支持率は67%で前回と同じながら高い。自民党の支持率は6ポイント上昇して34%、民主党の24%を10ポイントも引き離した。
3・11大災害から一ヶ月たったメデイアの世論調査は極めて厳しい。内閣支持率が30%半ばに回復したという淡い期待を打ち砕いたといえる。
杜父魚文庫

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