7802 ビンラーディン殺害、さすがだ 花岡信昭

近年にない快事だ。米特殊部隊がウサマ・ビンラーディンを殺害した。「9・11」から10年かかったが、アメリカというのはやるときはやるものだ。
「なぜ逮捕しなかったのか」と社民党の福島党首は相変わらず寝ぼけた発言をしている。これは事件捜査ではなく、戦争行為なのだという基本的な認識に欠けている。
「9・11」以後の世界は非対称戦が現実のものになった。国家とアルカイダという国際テロ集団の戦争だ。国家対国家なら対称戦だが、そうでないものを非対称戦という。これは福島サン向けの基本的解説。
それにしても、菅首相はなぜ即座にアメリカ支持のコメントを自ら発表しなかったのか。枝野官房長官が定例記者会見で読み上げてすむような話ではない。
「3・11」では米軍の「トモダチ作戦」であれほど世話になっておきながら、この振る舞いではだめだ。日米同盟の重みを国際社会に発信する格好の機会だったはずだが、そういう発想にそもそも欠けているということか。
「9・11」以後10年の歴史の大転換を意味するのが、今回のビンラーディン殺害だ。アメリカの立場をいち早く支持し、価値観を同じくする同盟国としての連帯の気持ちを伝えなくてはいけない。
当然ながらCNNやBBCはブレイキングニュースとして延々と報じた。わがNHKは定時ニュースのみだった。国際政治から取り残された日本メディアを象徴している。
真夜中というのに、ホワイトハウス周辺やニューヨークのグラウンド・ゼロには多くのアメリカ人が押し掛けて、この快挙を祝った。
「9・11」はアメリカが初めて本土攻撃を受けた一大テロであった。その屈辱を晴らしたのである。そこが分からないとアメリカの人たちに共感できないことになる。
これによって報復テロが現実のものになりそうだ。日本は危機管理能力がまったくないことをさらけ出したばかりだ。報復攻撃の対象としては一番やりやすいとアルカイダは考えているかもしれない。
杜父魚文庫

コメント

  1. yosi より:

    <衆議院を即時解散せよ>
    世界は激動する。
    中国・露西亜帝国主義、資本供給国米日欧、核武装国インドという要素以外にSamuel Phillips Huntingtonが述べる「文明の衝突」が組み合わされ、世界はいまだかってない混乱の時期を迎えている。
    おめでたい政府民主党、この無能売国集団に易々と政権を与えた愚かな日本人有権者たち。
    早くこの危機的状態を脱出しなければ日本国は「植民地」としての生き方しか許されなくなる。
    衆議院を解散し、まともな政府を作るのが第一歩である。
    前回選挙における定数配分違憲判決が障害であるようだが、これはマスコミ民主党が権力喪失を恐れて言っているだけである。
    このまま最高裁判決に拘泥していれば国が危うい。
    「最高裁判決栄えて国亡ぶ」である。最高裁も国家の滅亡までは望まないであろう。定数・区割など、選挙がおわってからゆっくり考えればよいのだ。
    あえて言えばこの閉塞状態が更に続けば最悪の場合、与野党政治家に対する政治テロが誘発されかねないことである。

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