本日、政府の復興構想会議の五百旗頭真議長(防衛大学校長)が都内で講演と記者会見を行ったのですが、その中で実に意味深な一言があったので報告します。まあ、その結論に必ずしも同意はできませんが、五百旗頭氏の本音というか立ち位置がある程度うかがえるセリフです。
五百旗頭氏は、日本の歴史には今以上の国難がたびたびあったとして、次のように語ったのですが、ここに出てくる「今の首相」って、あのハートフルで誠実な人柄で知られる菅直人首相のことですよね。
Q 歴史家の五百旗頭さんに聞きたい。今回の地震をなにになぞらえるか?
五百旗頭氏 日本の歴史について躍進期がある。決定的なのは663年の白村江の戦いで、大和の2・7万の大軍が朝鮮半島に繰り出した。そして唐・新羅の迎え撃ちに遭って一日で惨敗した。
その後、必ず唐・新羅が攻め込んでくると思い、防人を置いて、のろしの通信網をつくった。真剣に安保を考えながら、それ以上の努力をしたのは敗戦によって唐文明のすごさを知った。
710年に平城京をつくった。これは唐文明のミニュチュア。日本の文明水準は世界水準に達した。平安時代は平穏で、戦国時代には国は乱れに乱れて、「もうこの国はおしまいだ」と、「どうしようもいない」と。
今の総理がバカかどうかとかそういう問題のレベルではない。国中、血で血を洗う争乱で誰も責任を持てないのか、というほどの悲惨さだった。その中でも銃がやってくると50年のうちに世界一の保有国、生産国の水準になってしまう。
国難の中、再建に向かう日本の姿は歴史の中で何度もあったし、これをよみがえらせたいのが歴史家としての夢だ。
…まあ、五百旗頭氏は、過去にはもっと大変な混乱・混沌もあったし、菅首相の資質を問うべきではないと言っているようですが、はからずも、菅首相を自分自身が、あるいはその周囲がどう見ているかを明らかにしてしまった形です。ある意味、当然と言えば当然ですが。
杜父魚文庫
コメント
この、イオキベもアホですけどね。