二日午後の衆院本会議に菅内閣に対する不信任決議案(自民、公明、たちあがれ日本の三党共同提案)が採決を迎えれば、午後三時までには結果が判明する。不信任決議案が可決、否決のいずれの場合も僅差であろう。しかし小沢一郎氏近い議員を中心に民主党から大量の造反者が出る見通しで、否決されても菅政権の弱体化は避けられない。
民主党執行部は造反者を除名処分にする構えだから、菅首相と小沢氏の対立は修復不能の党分裂含みの緊迫した局面を迎えた。
衆院の定数は四八〇だが、衆院議長は加わらず、欠員は一だから、四七八議席を巡る攻防となる。共産党(九議席)と社民党(六議席)が棄権するとみられるので、四六三議席の過半数は二三二。
不信任決議案の可決には民主党から八十二人が賛成に回る必要がある。可決されれば、憲法の規定で首相は総辞職か衆院解散・総選挙を迫られる。
杜父魚文庫
7959 小沢氏ら大量造反へ 不信任案きょう採決 古沢襄

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