7964 オバマが続投を果たす可能性? 宮崎正弘

ロムニー(前マサチューセッツ州知事)が正式に大統領選挙に名乗り。勇み足トランプが消え、ペーリン女史は土壇場の宣言を狙い、キングリッチ苦戦。
次期米国大統領選挙は、姑息な手段で延命した菅直人と似て、現職オバマが続投を果たす可能性がでた。ビンラディン暗殺で10%支持率がジャンプしたからである。
共和党はオバマを窮地に追い込めず、そのうえ、パワフルな対立候補がいない。予備選レースは正式には始まっていないが、富豪トランプがマスコミ受けをねらってジャスチャーを繰り返し、テレビ番組を盛り上げてペーリン女史(前副大統領候補、元アラスカ州知事)より人気を得た瞬間もあった。どちらにしても、これは茶番レース。
現時点で名乗りを上げているのはロン・ポール議員とキングリッチ元下院議長。ふたりとも共和党保守派、前回負け犬となったマケインの政治思想を連想しがちになる。共和党の党内合意を得るにはイラクかアフガニスタンの泥沼シナリオ再来でもなければ考えにくいとワシントン通は言う。ハッカビー前アラバマ州知事は問題外。
だが「想定外の候補者」となりそうなのはハッツマン前北京大使。将来のライバルを十分認識していたからこそオバマは意図的に北京へ追いやっていたが、ハッツマンは満を持して帰国、立候補準備にはいった。
そういう境遇下、6月2日にロムニーはニュー・ハンプシャー州へ出向き、正式に立候補を宣言、オバマの政策を批判した。ロムニーは大富豪、政策は党内リベラル。ブッシュ元大統領(パパのほう)とイメージは近い。
杜父魚文庫

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