7988 菅首相:来月上旬退陣強まる…復興法案成立後、月内表明も 古沢襄

一日でも長く首相の座に居たいとこだわる菅氏を、これまで擁護する発言をしてきた岡田幹事長と安住国対委員長だったが、ここにきて早期退陣に軌道修正し始めている。
安住氏は自民党の逢沢国対委員長と国会内で会談し、民主党代表選を早ければ7月上旬に想定していると伝えた。八月まで首相でいたいという菅氏の意向とは明らかに違う。また菅首相が国会会期の大幅延長を前提にしているのに対して安住国対委員長は「(国会は)開いたままがいいのか、いったん閉会したほうがいいのか、いろいろ選択肢がある」と異なったニュアンスで自民党と折衝している。
菅首相はいよいよ”裸の王様”と化したということか・・・。
<菅直人首相が7月上旬に退陣する見通しが強まった。民主党の安住淳国対委員長が7日、自民党の逢沢一郎国対委員長と国会内で会談し、民主党代表選を早ければ7月上旬に想定していると伝えた。菅首相は退陣時期について「常識的に判断したい」として11年度第2次補正予算案編成に意欲を示しているが、与党内から早期退陣を求める声が強まっている。17日と見込まれる復興基本法案成立後、月内にも首相が退陣時期を表明する可能性がある。
会談で逢沢氏が「(6月22日までの)国会会期を延長すべきでない」としたのに対し、安住氏は「代表選は7月上旬、8月(前半)、お盆明けもある」と伝えた。
首相は2次補正について、国会会期の大幅延長を前提に、7月末までに編成するよう指示している。しかし安住氏は7日の記者会見で、首相の早期退陣を前提に「(国会は)開いたままがいいのか、いったん閉会したほうがいいのか、いろいろ選択肢がある」と述べた。さらに「特例公債法案が最優先だ。菅内閣で始まった法案なので菅内閣で処理したい」と述べたが、2次補正予算案については「分からない」と明言を避けた。
安住氏が民主党代表選の日程について、「8月」実施の選択肢を残しながらも、「7月上旬」に言及したことで、月内から7月上旬までの早期退陣を求める与党内の動きはさらに加速しそうだ。
民主党の平田健二参院幹事長は会見で「2次補正どころではない。その前にやらなければならないことがたくさんある」と述べ、補正編成前の退陣を求めた。民主党の旧民社党系議員でつくる民社協会の田中慶秋会長も国会内で記者団に「特例公債法案の成立を花道とすべきだ。2次補正までは考えていない」と強調した。
一方、自民、公明両党の幹事長、国対委員長らは7日、東京都内で会談し、「復興基本法案の成立後、菅直人首相は早期に辞意表明すべきだ」として、首相に月内の退陣を求めることで一致した。これに先立つ自民党役員会で、谷垣禎一総裁は「菅政権への協力は復興基本法成立まで」との方針を示した。
 民主党は首相の退陣と引き換えに、11年度予算の執行や第2次補正予算案の財源確保に必要な特例公債法案を成立させたい考えだ。しかし、自公両党は首相が交代しない限り同法案の審議に応じない姿勢を強調している。(毎日)>
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