7995 仙谷・枝野・岡田が野田首相で調整 古沢襄

地味で一般受けは好くないが、与野党の政界の玄人筋では早くから野田財務相株が高く評価されていた。菅首相のような”対決型”が行き詰まった現在、小沢グループからも抵抗感がない野田氏がポスト菅の最有力候補に浮上してきた。
野田氏は官僚を束ねる能力も備えている。政治主導でささくれ立った政官の不協和を修復する役者といえる。自民党など野党からも抵抗感がない首相候補といえる。早くも野田首相・谷垣副総理で大連立を予測する向きも永田町で飛び交っている。
<民主党の岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官ら菅政権の中枢幹部は菅直人首相の後継について、野田佳彦財務相(54)を軸に調整に入った。後継首相を事実上決める党代表選に擁立する方針だ。第2次補正予算案や特例公債法案の成立のため、野田財務相なら野党の理解を得やすいと判断。野田氏は前向きとみられ、有力候補に浮上した。
菅首相の辞任表明を受けて岡田、仙谷、枝野各氏や安住淳国会対策委員長らは8日までに「ポスト菅」について会談を重ねた。岡田、仙谷、枝野各氏は代表選に立候補しないことを確認したうえ、野田氏が新代表に最適任との認識で一致した。
仙谷氏らはこれを踏まえて自民、公明両党などに対し、菅首相辞任後の協力要請を始めた。首相が月内に退陣表明することを念頭に7月上旬にも代表選を行う日程も大筋合意した。
財務相である野田氏が浮上した背景には、震災復興に充てる2次補正の編成を控え、政策の継続性を重視する点がある。菅政権と対立してきた小沢一郎元代表のグループで、野田氏への拒否感が比較的小さいことも理由だ。
小沢氏は最近、「過去の言動や振る舞いにとらわれない」と「脱小沢」系候補も支持する可能性に言及。野田氏は小沢氏の「政治とカネ」を巡る処分に関与しておらず、小沢グループ内で野田氏を容認する議員も出始めている。 (朝日)>
杜父魚文庫

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