おそろしく底の浅い政治権力の様をみせつけられている。戦後政治でも初めての現象ではないか。政権を担う側の発言が日替わりメニューのように変わる。言葉の軽さがまかり通っている。
菅首相の続投を支持していた筈の枝野官房長官や岡田幹事長が、首相退陣の流れがみえた途端に仙谷官房副長官と調子を合わせて早期退陣やら自民党などとの大連立を言い出した。これではならじと国民新党の亀井代表や首相の指南役を自認する北沢防衛相が弱気の菅首相にテコ入れしたら、国会会期を大幅に延長すると首相は強気に転じた。
岡田氏は大幅会期延長になっても首相の会期中退陣があると奇妙な理屈をこね出した。首相と会った亀井氏は小幅な内閣改造人事を進言したという。大連立論議が下火になったと思ったら内閣改造である。
これには早期退陣で根回し工作をしていた仙谷官房副長官もすっかり嫌気がさしている。周辺には官房副長官の辞任をもらしているという。
外野から見物している分には面白いドタバタ劇なのだが、そうも言っておれない。ドタバタの被害は結局は回りに回って国民生活にブーメランのように戻ってくるからである。
杜父魚文庫
8032 こんどは内閣改造だって・・・ 古沢襄

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