国会は22日の会期末を前に、与野党間で菅首相退陣の時期や会期の延長幅を21中に書面で合意するはずだったが、できず、すべてを最終日の22日に持ち越した。
<会期延長の議決延期…政府・民主党の調整つかず
衆院議院運営委員会は21日午後の理事会で、22日に会期末を迎える今国会の延長を議決する予定だった21日の衆院本会議を流会とすることを決めた。
会期延長幅をめぐる政府・民主党内の調整がつかず、21日午後に予定されていた与野党幹事長・国会対策委員長会談が22日に延期されたため>読売新聞 6月21日(火)15時49分配信
与野党幹事長会談は見送り
<民主党は21日午後に予定していた与野党の幹事長・書記局長会談を22日午前に延期することを決め、各党に通知した。
国会会期の延長幅などをめぐる菅直人首相と民主党執行部との調整が続いているためとみられる。同党は21日の衆院本会議での会期延長の議決も見送った。>時事通信 6月21日(火)14時14分配信
与野党が菅首相の進退や国会会期延長を最終調整し、文書での確約目指していた。しかし、菅首相自らが掲げた辞任へのハードルは日に日に高まって行くばかり。これでは自民党も、到底呑めない。21日のところは原理主義者岡田幹事長、立ち往生と言うところで22日へ持ち越しとなった。
菅直人首相は21日午前、民主党の岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長ら執行部と首相官邸で会談し、首相の退陣問題や22日までの通常国会の会期延長をめぐる協議を続けた。
与野党は午後の幹事長会談で延長問題を協議する方針だったがが、延長幅は首相の延命と密接に関係するため、執行部側は野党側に平成23年度第2次補正予算案、特例公債法案、再生可能エネルギー特別措置法案の成立を文書で確約させ、首相の早期退陣にめどをつけたい考えだった。
菅首相が20日夜の民主党幹部らとの協議で、3案の在任中成立を強く主張したため、岡田氏が自公両党に「引き換え辞任」を働き掛けることになった。
岡田氏は幹事長会談で、東日本大震災の本格復興に向けた第3次補正成立を視野に、会期を10月中旬まで約120日間延長する方針をあらためて示すことにしていた。
しかし、自民党としては、ハードルを日々高くしてくる菅首相への信頼感が低下し、21日中に文書をとりかわすなどというムードではなくなった。幹事長会談は21日午後には開かれなかった。
<自民党の谷垣禎一総裁は21日午前の役員会で、延長問題に関し、「政府・与党がどう処理するのか今も方針が固まっていない。物事を決められないのが混乱の根源だ」と指摘。首相が再生エネルギー法案について「私の顔を見たくないなら早く通せ」と発言したことに対し、「一国の責任者としていうべきことではない。立法府を侮辱する発言だ」と批判した。>経ニュース
<自民・小池百合子氏「顔を洗って出直してこい」 国会会期延長問題で
自民党の小池百合子総務会長は21日昼の記者会見で、今国会の会期延長について「22日の会期末で切って、顔を洗って出直してこいと。このままダラダラやるのは国家の危機管理上もよろしくない」と述べ、菅直人首相のもとでの延長を認めるべきではないとの考えを示した。
ただ、会期末の対応については同日の党役員会で谷垣禎一総裁への一任が決まったことから「幹事長、谷垣総裁の意思に一任し、その決定に従う」と述べた。>(産経ニュース 2011.6.21 13:07 )
杜父魚文庫
8055 菅首相対民主党調整つかず 渡部亮次郎

コメント