8075 民主「七人の侍」菅7月退陣へ決起、離反は加速するばかり 古沢襄

産経系列の「夕刊フジ」の公式サイトZAKZAKに「民主”七人の侍”菅7月退陣へ決起、離反は加速するばかり」という記事が出ている。
復興担当相の人事は仙谷官房副長官や国民新党の亀井代表など大物起用が噂されたが結局は松本龍環境相兼防災担当相の横滑り。竜頭蛇尾といっては松本氏に失礼に当たるが、復興計画を華々しく打ち上げて、内閣の求心力を高めようとした菅氏の計算が外れたのは間違いない。
こうなると四面楚歌。あえて菅氏の首に鈴をつけに行かずとも、早晩、自沈すると足元をみられている。自民党など野党も積極攻勢をかけなくても、民主党内から首相退陣の動きが出ると形勢観望の声が生まれている。
国会の会期延長で首相の意向が通って70日延長になったが、50日も70日も同じという見方が民主党執行部の中からでている。70日だと八月末に会期が終わるが、8月10日頃までに法案をあげて、後は民主党の代表選挙になるという。
党内の関心はポスト菅。民主党の樽床前国対委員長らでつくる中堅議員グループ「七人の侍」が、菅首相の7月退陣に向けて動き出したのは、そのあらわれなのだろう。
<菅直人首相は、新設する復興担当相に松本龍環境相兼防災担当相の横滑りを決めた。週明けの27日に正式任命する。当初からリストに載っていた1人だが、意中の複数候補に固辞されるなど、最高権力者としての求心力低下をあらわにした。こうしたなか、民主党の樽床伸二前国対委員長らでつくる中堅議員グループ「七人の侍」が、菅首相の7月退陣に向けて動き出した。
「復興相を引き受けていただけないか。龍さんが一番知っているから」
国会会期延長が決定した22日、菅首相は東日本大震災の発生以来、政府の緊急災害対策本部副本部長として被災者支援に当たってきた松本氏に復興相就任を要請。松本氏は「被災者のために全身全霊で頑張る」と応じた。
だが、松本氏は今月上旬、首相から初めて打診された際は「6月いっぱいでメドを付けたい。無責任なことはできないから新しい人に」と断っていた。自身の力不足もあり、被災地復興が遅れていたことに責任を感じていたのだ。
実は、菅首相は別の人選も進めていた。一時本命視された仙谷由人官房副長官は、退陣時期をめぐって菅首相と対立。被災地・福島選出で名前が取り沙汰された玄葉光一郎国家戦略相も「打診があっても断る」と周囲に漏らし、選択肢は狭まっていた。
一方で、国民新党の亀井静香代表は、菅首相に内閣改造についてのアドバイスを送り、党内には「亀井氏が復興担当相では」(国民新党幹部)という期待もあった。ところが、「菅首相と亀井氏では、消費税増税やTPPで意見が違う。閣内に入れる選択肢はなかった」(首相側近)。亀井氏は、菅首相と距離を置き始めた。
こうしたなか、党中堅議員グループ「七人の侍」も動き出した。メンバーは、樽床氏のほか、松本剛明外相、細野豪志首相補佐官、三井弁雄国交副大臣、樋高剛環境大臣政務官、伴野豊外務副大臣、松井孝治参院内閣委員長。23日夜、民主党「参院のドン」こと輿石東参院議員会長も参加し、東京・銀座の日本料理店に集まった。
この席で、参加者の1人が「できることなら7月中に菅首相を代えて、新しい首相が9月に訪米すべきだ」と切り出すと、他のメンバーから異論は出なかった。
菅首相は「脱原発」解散も視野に入れ、必死の延命策をめぐらせているが、唯我独尊、他人の意見を聞かないリーダーに対し、与党内の離反は加速する一方だ。(ZAKZAK)>
<民主党の輿石東参院議員会長は25日、宇都宮市で記者会見し、菅直人首相の退陣時期に関し「(今国会は)70日という延長幅を決めたから、(その間に)次の党代表にバトンタッチをスムーズにしてもらうのがいい。そのバトンゾーンが70日で、有終の美を飾ってもらえばいい」と述べ、8月31日の会期末までに退陣すべきだとの考えを示した。
輿石氏は「バトンゾーンの中ならどこでも許容範囲だ。そこをはみ出して100日も120日も、半年も1年もやると失格だと国民から思われ、トップランナーを(野党に)譲ってしまう」とも指摘した。 
 国民新党の亀井静香代表が大幅な内閣改造を求めていることに関しては「時間がない」と否定的な見解を示した。(時事)
<民主党の輿石東参院議員会長は25日、宇都宮市で記者会見し、菅直人首相の辞任時期について「次の党代表へのバトンタッチのバトンゾーンが70日で、その中で有終の美を飾るという意味」と述べ、70日延長された今国会会期末の8月末までに辞任すべきだとの考えを示した。
輿石氏はまた、「バトンゾーンをはみ出して100日も半年もやるとなると、その人間自体が失格だと国民に思われる」とも指摘した。(朝日)>
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