8087 ”脱原発”なら選挙に勝てるは早トチリ  古沢襄

「解散をしている時間はない」と岡田民主党幹事長は否定するが、菅首相に近い筋は「執行部が首相を辞めさせようとしている。こっちだって何でもありだ」と”脱原発解散”を匂わせる・・・28日の民主党両院議員総会で菅首相は「次の国政選挙ではエネルギー政策をどのような方向に持って行くかが最大の争点になる」と大見得を切った。
単なる思わせぶりの首相発言とみる向きもあるが、首相がエネルギー政策を選挙の争点にして解散に踏み切るという臆測が与野党に広まっている。
「解散」を脅し文句にして岡田幹事長らの早期退陣論を抑え込もうという菅首相との綱引きはますます激化する気配が濃厚となった。しかし”脱原発”を言えば、選挙に勝てるという菅首相の計算は早トチリになるのではないか。
<民主党は28日、菅直人首相も出席して両院議員総会を国会内で開いた。首相は冒頭、エネルギー基本計画の見直しについて「エネルギー政策をどのような方向に持って行くかは次期国政選挙でも最大の争点になる」と述べた。首相は27日の記者会見でも再生可能エネルギー固定価格買い取り法案などが成立しない場合の衆院解散・総選挙の可能性を否定しておらず、与野党内では首相が「脱原発」を争点に解散に踏み切るのではないかとの臆測が出ている。
総会は約1時間半開かれ、衆院議員253人、参院議員94人の計347人が参加。首相は公務のため1時間弱で退席した。
首相は再生エネルギー法案、第2次補正予算案、特例公債法案の成立が退陣の条件と改めて表明。そのうえで「残された期間で原子力行政に禍根を残さない方向性を示したい」と原子力行政の改革に意欲を示した。ただ、「方向性を打ち出すところまでやらせてほしいという意味だ」とも述べ退陣の条件とはしなかった。特例公債法案については「私の段階でクリアしておくことが次の政権にとっても極めて重要だ」と成立に理解を求めた。
首相発言について「解散を念頭にしているのではないか」との質問が首相退席後に出たが、岡田克也幹事長は「解散をしている時間はない」と否定した。だが、首相に近い閣僚は28日、「執行部が首相を辞めさせようとしている。こっちだって何でもありだ」と語った。
出席者からは首相の退陣時期を明確にするよう求める意見や、自民党の浜田和幸参院議員を引き抜いた人事への批判が相次いだ。岡田氏は冒頭あいさつで「(首相が退陣の条件とした)法案を成立させるためには野党との関係を再構築する必要がある」と暗に批判。安住淳国対委員長も「非常に仕事のしづらい状況だ」と不満を隠さなかった。(毎日)
杜父魚文庫

コメント

  1. 谷 豊 より:

    「脱原発解散・総選挙」
    本当に保守政党は勝てるのでしょうか?
    左翼マスコミ、左翼団体、日教組そして愚民が
    相手なのです。
    今の自民党じゃ無理・・・でしょう。
    あーあ・・・・

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