先の小幅内閣改造に際して、菅首相が小沢勢力との妥協を図り、側近の山岡賢次福代表に入閣を打診下が、失敗していたことが分かったと、毎日新聞が4日も経ってから報じた。
元々菅首相にその気はなかったのに、「軍師」面をする亀井静香が「進言」してきたので、一応、打診した。しかし、親分小沢を通した話でなかった為、結局断られて、コトは失敗に終わったというもの。
それを評して党内には「菅は人事が下手だ」という批判が流れていると報じているが、あの時点で菅に小沢勢力との妥協を図る気があった、とは思えない。
亀井の顔を立てるための演技だったと見るべきだろう。菅だって既に衆院議員当選10回の古狸。山岡入閣を真剣に考えたなら、まず小沢に相談しなくては実現しないことぐらい心得ていて、それをそうしなかったというのは、はじめっからその気がなかったということ。亀井は策士面しながら既に菅に舐められているということだ。
別の報道によれば、小沢を巡る裁判は、どうも小沢有利に進みそうな気がする。小沢復権となれば、民主党は今度こそ徹底的に揉める。
<菅直人首相が27日に閣僚人事を断行した際に、民主党の小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表に閣僚入りを打診していたことがわかった。
小沢グループを含めた「挙党一致」を主張していた国民新党の亀井静香代表の助言を受け入れた形だが、人事は小幅にとどまり実現しなかった。首相の唐突な打診には執行部、反執行部の双方の側から「首相は人事が下手」との声があがっている。
首相に近い党幹部や小沢グループ幹部によると、首相側は亀井氏を通じ、入閣を前提に「人事の話で会いたい」と打診したが、山岡氏は「小沢元代表に相談する」として回答を保留し、最終的に断ったという。
「小沢グループとの融和を図るなら、人事は小沢さんに推薦してもらうべきだ」(グループ幹部)と、首相側の手法に疑問を投げかける。首相が亀井氏の顔を立てるため、形だけ打診した可能性もある。
首相は最終的には原発事故担当相に小沢元代表とも近い細野豪志氏を起用した。首相と距離がある民主党執行部内では次期党代表選に野田佳彦財務相を推す声も強く、首相の抜てき人事は対抗手段の意味もあるとみられる。
また民主党幹部は自民党参院議員を総務政務官に引き抜いた人事について、亀井氏と北沢俊美防衛相が24日前後に東京都内のホテルで協議していたことを明らかにした。>毎日新聞 7月1日(金)0時41分配信
杜父魚文庫
8096 <菅首相>山岡氏「入閣」実現せず「人事下手」? 渡部亮次郎

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