8099 小沢復権が出来るのか、どうか  古沢襄

七月に入った。菅首相はまだ続いている。往生際の悪い政治家だが、一日長く首相を続ければ、それだけ国民の非難が鬱積する。ところで菅首相から叩かれた小沢一郎氏だが、こちらの方は検察側証拠が採用されず裁判の行方は小沢氏に有利という見方が出ている。
そんな折り、「悪党 小沢一郎に仕えて」の著書が七日に発売される。小沢秘書で政治資金規正法違反事件で公判中の石川知裕衆院議員が著者、朝日新聞から出版する。
”悪党”の意味は、力の強い者という古語なのであろう。
一連の小沢関連の裁判は検察側の証拠の多くが採用されず、小沢側にとって有利な情勢とはいうものの、この裁判で小沢氏が失った政治的な打撃は少なくない。無罪判決をかちとっても簡単に政治的な復権が出来るかどうか?
<民主党の小沢一郎元代表の元秘書で、元代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で公判中の石川知裕衆院議員(無所属)の著書「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)が7日に刊行される。
石川氏は大学在学中から元代表の自宅に住み込み、1996年から10年近く秘書を務めた。著書は、自らの半生に触れつつ元代表の私生活の一端などを紹介。携帯電話を「ピコピコ」と呼んで持ち歩かない、などの様子をつづっている。
また、5月31日に元代表と行った対談も掲載。元代表はこの中で、民主党政権を「基礎的な勉強をしないで偉くなっちゃったヤツばっか。危機が起きるとどうしたらいいか分からなくなる」と酷評。
07年に福田首相(当時)と進めた大連立構想については「民主党に経験を積ませたかったし、政権交代への近道でもあった。誰も文句を言わなかったし、菅(首相)なんか何も言わなかった。みんな後になってワーワー言い出して」と悔しさをにじませた。(読売)>
杜父魚文庫

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