8109 少林寺拳法、世界四十カ所にあらたに武道学園フランチャイズ化 宮崎正弘

孔子学院はすでに世界に80ヶ所。政治イデオロギーと言うより中国語学校だが・・・。
これは新しい中国の文化侵略の一環だろうか?少林寺拳法を教える武道学院の世界的フランチャイズ化を、総本山は始めた。巧妙な文化侵略のツールなのか、第二の孔子学院という位置づけでよいのか、現時点での判定は控えるが、ともかく注目しておくべきだろう。
政治イデオロギーの中国的価値観を世界に普及せんと、中国が世界各地に「孔子学院」を設立し、当該國で生徒を募集したところ、予測以上の人々が集まった。
理由は、政治思想、古代中国の哲学を学びに来るのではなく、もっと実践的で、中国語の習得が目的だった。
ジャッキーチェン、ブルースリーなどのどたばた活劇映画が世界市場を席巻し、空手は中国の少林寺拳法に源流があるとばかり、河北省南部の登封がにわかに脚光をあびる。一年に二百万人もの観光客でごった返す(ちなみに筆者も六月初旬に鄭州からバスで少林寺総本山に登った)。
この街は河北省の省都=鄭州からバスで二時間ほど南の山岳地帯。総本山の周りに、いくつもの武道学院があって、全土から坊主頭の若者が寄宿舎に入る。仏僧としての修行も兼ねるが、おおかたは小学中学の体育教師になるためとも言われる。
そして少林寺の総本山を率いる高僧は「世界での武道学院のフランチャイズ化に乗り出す」とアルジャジーラ(7月6日)に語った。
杜父魚文庫

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