今度は、今朝のフジテレビの新報道2001で公表された7日に実施された世論調査の結果についてです。もともと世論調査自体、どこまで信用できるかというとあてにできないといわれますし、新報道2001の調査は対象が首都圏限定で、サンプル数も500と少ないので、精度が高いとは言えません。
でも、毎週地域限定で行っている定点観測調査は、特に首都圏の国会議員にとっては「かなり正しい」(閣僚の一人)と映るようで、多くの議員が参考にしているのも事実です。ともあれ、この調査がどこまで正確かはともかく、ある傾向を読み取る分には十分参考になるはずなので、政権の断末魔の様子がいかにうかがえるか記してみます。
まず、7日の調査では、アレの内閣支持率は16.4%と2割を割り込みました。実は、新報道2001の調査は、他の世論調査に比べて支持率が高めに出る傾向が続いていたので、これはけっこう画期的な数字です。
内閣支持率に関しては、アレがペテンの退陣表明を行った6月2日の調査で37.4%と天を仰ぎたくなるような高い数字が出たのですが、それからは6月9日(31.8%)→6月16日(29.8%)→6月23日(24.0%)→6月30日(22.4%)と順調に低下し続け、いっきに今回の16.4%とこの1カ月余りで20ポイント以上、坂道を転げ落ちました。いわゆる「下り最速」であります。
アレがあがけばあがくほど、反転攻勢を強調すればするほど民心は離れていることがうかがえますね。「オレの顔が見たくなければ法案を通せ」などと公衆の面前で言い放つその顔を、みんな見たくないと痛感しているのかもしれません。
ただ、内閣支持率が低いだけなら、何の能力も持たないが、それを補って余りある無神経さと原始の生命力を誇るアレは、「オレは1%になっても辞めない」と言いかねません。しかし今回は、有権者の怒りの矛先は、アレだけではなく、アレが好き放題するに任せている民主党にも向いてきました。
7日の調査で、民主党の支持率をみると、なんと10.0%(自民党27.6%)しかありません。みんなの党の8.8%とそう選ぶところのない数字です。これではアレが「勘違い解散」を打とうにも、選挙になれば必ず大敗することが約束されているので、なかなか難しいでしょう。これでは百戦百敗必定です。
というよりも、この数字を見た民主党議員たちはどう考えるでしょうか。これまでもアレには手を焼き、うんざりしてきたでしょうが、アレのせいでここまで国民から見放されたとなれば、一刻も早くアレを何とかしないといけないという思い、焦燥感もまた募ることでしょう。
また世論調査では、周囲から「首相は『脱原発』というより『反原発』だ」と指摘され、原発事故対応を延命に利用しているアレにとって、不利な数字も別途あります。福島第一原発事故への政府対応について、以下のような結果が出たのです。
「評価する」(1.8%)+「まあ評価する」(15.2%)=17.0%
「あまり評価しない」(37.4%)+「評価しない」(43.2%)=80.6%
実に8割以上が「ダメ」だといい、本当によくやっていると見ている人は50人に1人もいないという冷厳な結果であります。アレがいかに強弁し、自分としては一生懸命やっているだとか、私なりに頑張ってきたとか空虚な言葉をつむいでも、それを言葉通りに受け止める人はどんどん減っているということでしょうか。
今回の調査ではさらに、アレが退陣すべき時期についても「今すぐ」(39.2%)と「8月31日までの会期内」(28.2%)を合計すると67.4%と3分の2を超えています。首相なんて誰がやったって同じなんだから、こんなときに首相を代えるべきではないという政治的ニヒリズムに基づく「俗論」は減退しつつあるようで歓迎します。
アレがいかに人間離れしていようとも、これまで一応なんとか人の社会の中でヒトとして暮らし、世論を背景に政治家を続けてきた以上、その何よりも大切な世論、国民の意思を完全に無視することはできないはずです。こんな数字が出てしまえば、民主党所属議員も官僚もますます、これ以上はないというほど、それはもう洒落や冗談ではないほど離れていくでしょうし。
カエルのツラにナントカと言いますが、カエルだってナントカを四六時中浴びせられればさすがに平気ではいられないものではないかと。
杜父魚文庫
8124 カエルのツラにナントカというものの、いつかはきっと 阿比留瑠比

コメント
菅氏の辞任時期予想は、多くのマスコミや論者により予想されてきたが全て外れである。予想している人は彼の心性が自分と同じく、恥を知り、名誉を重んじ、他人を思いやる日本人だからという前提を勝手に想定しているのである。これがそもそも間違いの元。
菅氏の心性は日本人ではなく、むしろ支那・朝鮮人と同じであると思うべきである。
これは小生が数多の海外プロジェクトで彼等と接してきた際の経験である。
つまり、
①嘘はばれなければ良い。よしんばばれても、絶対自分が悪いのではなく、他人が悪いと言い張ればよい。
②約束は破るためにあり、それを信じる者が悪い。騙した方が利口で、騙された方がバカである。まして他人の迷惑など考慮の外である。
③金と権力を上回る価値などこの世の中には無い。命などは2の次3の次である。
④信用できるのは家族と親戚だけである。
どう思われますか。菅氏にそっくりでしょう。
こういう党と人を選んだ有権者の方々、どうしたらよいでしょうか?