8237 中国新幹線。汚職の主犯格はむしろ副官、技師長の張曙光だった  宮崎正弘

各車両メーカーから8%-10%の賄賂を受け取り米国に豪邸六軒。新幹線事故によって偶発的に汚職の実態が浮かんだ。
劉志軍(前鉄道部長)が失脚した理由は賄賂、ファミリー企業特別扱い、しかも上海派。それゆえ新幹線プロジェクトを獅子吼した劉があらゆる悪事の主犯格と考えられた。しかし博訊新聞などによれば、劉たちがちょろまかしたカネは28億元。劉の場合はむしろ美女18名を愛人にしていた噂が口コミを飾る。
私利私欲にはしり安全を怠った罪は大きいが、しかし彼らだけがスケープゴーツとなって幕引きが行われるようである。
一方、副官で技師長だった張曙光が受け取った賄賂は2000万ドル以上にのぼるとみられ、その多くは新幹線プロジェクト以前の1998年から2003年頃にかけての新型車両納入、レール納入における最終決定権への御礼だった。
張曙光は各地で超一流ホテルのシャングリアホテルのスィートルームを長期契約していたともいう(同博訊新聞。8月7日)。密談にスィートの必要はないから、目的はほかにひとつしかない。
 
収賄は外国メーカーにもおよび、張は米国のサンフランシスコなどに合計六件の豪邸を購入していた。こういう同一タイプの汚職は聞き慣れて、驚きも呆れもしないけれども、かの国の伝統的体質だけは、4500年ちっとも変わらないのだ。
    
杜父魚文庫

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