ことしの二月に92歳になった辻トシ子さんのパーテイがホテル・オークラであった。骨髄腫に罹っているので、人が集まる会合は出ない不義理を重ねて八年になるが、次女に介添えをして貰ってパーテイの末席で盛大な集まりを見せて頂いた。
岩見隆夫さんが近くの席に座っていたので、あいさつを交わした程度。マスクこそしないが、人とあいさつを交わすのは極力避けたつもりである。昨夜、里帰りしてきた次女が「辻さんのパーテイで初めて野田財務相があいさつをしていたが、あの頃からポスト菅は野田だと辻さんがみていたのかしら・・・」という。
菅政権が倒れたら、民主・自民・公明の三党連立の救国内閣を作る必要がある。その思いがあるから辻さんはわざわざ野田氏を呼んでパーテイであいさつをさせたのであろう。パーテイには政財官界の重鎮が集まっているので、どちらかといえば地味な野田氏のお披露目になったと私も感じていた。
それにしても半年も前に野田後継に目をつけた辻さんのカンは冴えている。
今のところ自民、公明両党との大連立を目指す考えを明言する野田氏に対して、岡田幹事長、前原前外相らが支援の構え。野田氏は「現実的には閣外協力、部分連合もあるかもしれないが、もっと意思決定を迅速に、互いに責任を持ち合う体制がいい」と発言した。
問題は小沢一郎氏がどう動くかであろう。野田後継はまだ見えてきていない。
<民主党代表選で先行する野田佳彦財務相(54)が自民、公明両党との大連立を目指す考えを明言したことに続いて、野田氏を支援するとみられる岡田克也幹事長と前原誠司前外相も大連立に賛成する考えを示した。
岡田氏は14日、東京都内で記者団に「自公の協力は必要だ。最終的に大連立を目指す考えはあっていい」と表明。「大連立の可能性がかなりあるなら、国会での首相指名選挙が少し後になる。その時は9月に臨時国会を開いて処置すればいい」とも語り、首相指名選挙に先だって大連立の協議がまとまるのなら、新首相を8月末までの今国会中に選出することにはこだわらない考えも示した。
前原氏も14日のフジテレビの番組で「衆参がねじれており、野党の協力を得ないと国会は前に進まない」と大連立に賛成する考えを示した。そのうえで「私は大連立を期限を区切ってやるべきだと言っている。だらだらやったら(野党がいない)大政翼賛会みたいになり、民主主義が機能しなくなる」とも述べた。
一方、野田氏は14日のNHKの番組で「現実的には閣外協力、部分連合もあるかもしれないが、もっと意思決定を迅速に、互いに責任を持ち合う体制がいい」と語り、新代表に就任すれば自公両党に入閣を要請する考えを示した。 (朝日)>
<民主党代表選に出馬の意向を固めている野田佳彦財務相が自公両党との大連立を目指す考えを表明したことについて14日、同党の前原誠司前外相、岡田克也幹事長がそれぞれ同調する考えを示した。
前原氏はフジテレビの番組で、「(野田氏と)方向性は同じだ。大連立を1年程度、政策を決めてやるべきだ」と、期限付きの大連立に賛意を示した。復興増税については、企業の海外流出につながるとして「この1、2年は増税でやるのは慎重であるべきだ。無駄の削減も手がつけられていない面もある」と、否定的な考えを示した。
代表選対応は「仲間と相談してそう遠くない時期に決めたい」と述べるにとどめた。
岡田氏は、東京都内で記者団に「自民、公明両党の協力は必要だ。最終的に大連立を目指す考えはあっていい」と述べた。新政権発足の時期については「大連立の可能性がかなりあるのなら、9月に(臨時国会を)開き直して首相指名すればいい」と述べ、両党との政策協議のために時間が必要な場合は、9月にずれ込むこともあり得るとの見通しを示した。
野田氏は同日のNHKの番組で、「(自公両党とは)現実的には閣外協力、部分連合もあるが、意思決定を迅速にし、お互いに責任を持ち合う体制にした方がいい」と、両党に入閣を求める考えを強調した。
15日午前の閣議後会見では大連立に否定的な意見も出た。北沢俊美防衛相は「自民党は現政権を倒すという気持ちがあるので簡単ではない。政策ごとに協調していく姿勢を持たないといけない」と述べ、当面は政策協議を積み上げるべきだと指摘した。
中野寛成国家公安委員長は「(規模や期間を)最小限の連立にとどめるべきだ」と語った。(毎日)>
杜父魚文庫
8268 半年前のパーテイで野田氏にあいさつさせた辻トシ子さん 古沢襄

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