8292 前原氏出馬の可能性で一変する民主代表選  古沢襄

野田財務相を核とした民主党の代表選挙は、前原前外相の立候補で様相が一変する可能性が濃くなった。前原氏と野田氏の支持議員が重複しているので、二人が立てば支持票が分散するだけでなく、報道各社の世論調査でも高い支持を集める前原氏が有利とみれるからだ。
早々とポスト菅の名乗りをあげていた野田財務相だったが、自民・公明党との大連立が難しい情勢となったうえに、財政再建のための増税論が党内から受けが悪い・・・目玉政策で躓きをみせている。
野田、前原両氏とも主流派と位置付けられる。菅政権を批判し続けてきた小沢一郎元代表、鳩山前首相の非主流派とは支持母体が異なる。しかし議員数でみれば主流派と非主流派はほぼ拮抗しているから、野田、前原両氏が立てば、”小鳩グループ”にとって有利な構図となる。
ここから立候補が噂される鹿野農相、海江田経済産業相、馬淵前国土交通相、小沢(鋭)元環境相らが、競って小鳩グループに接近を図っている。もっとも非主流派が乱立すれば、小鳩グループ票も分散してしまうから、まさに予測が出来ない乱戦模様となってしまう。
主流、非主流とも相手陣営の動きを睨んで、それぞれの候補一本化を水面下で働きを強めているのが現状といえる。この動きの導火線となるのが、一両日中にも態度表明する方針だとする前原前外相。主流派が前原一本化となれば、非主流派が分散立候補すれば勝ち目がない。
逆に主流派の前原、野田両候補が立てば、非主流派にも勝ち目が生まれる。非主流派の一本化候補は誰になるか。私は鹿野農相の可能性があるとみている。
杜父魚文庫

コメント

  1. 谷 豊 より:

    主流派、非主流派
    どちらが勝っても、目くそと鼻くそ。
    しかし、民主党って人材が少ないなあ!

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