8295 前原氏 代表選出馬へ、きょう正式表明   古沢襄

去就が注目された前原前外相が二十三日夕に民主党代表選挙に出馬することを正式に表明する。報道各社の世論調査で支持率トップの前原氏が代表選挙に加わることで、他候補を含めた代表選挙の動きが本格化する。
しかし安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人と過去五人の総理も発足時にはいずれも人気度はトップだったが、一年前後の短期政権で終わっている。人気度で総理大臣を選ぶのは、そろそろ再考すべき時ではないか。
加えて前原氏は当初、外国人献金問題で三月に外相を辞任し、今回の代表選挙には出馬しないで野田財務相を推す意向を示していた。それが一転して出馬するのだから、十分な説明が必要であろう。
<民主党の代表選挙をめぐって対応が注目されていた前原前外務大臣が、出馬する意向を固め、23日夕方、正式に表明します。
前原氏は22日夜、グループの会合に出席し、「これで政治生命が終わってもいいという覚悟で臨む」と出馬への決意を伝えたということです。前原氏は23日夕方、グループの総会で正式に出馬を表明します。
一方、前原氏が出馬することで苦しい立場に追い込まれた野田財務大臣は22日夜、輿石参院議員会長らとの会談で、前原氏の対応にかかわらず、出馬する意思を伝えました。野田氏は23日、グループの総会を開き、選挙戦に向けた対応を協議します。
こうした中、党内最大グループを率いる小沢元代表は23日と24日の2日間、グループメンバーを集め、代表選に向けての意見聴取を行う予定で、前原氏の出馬表明によりいよいよ代表選に向けた動きが本格化します。(TBS)>
<民主党の前原誠司前外相(49)は22日、菅直人首相の後継を選ぶ党代表選に立候補することを決断した。仙谷由人代表代行らグループ幹部と都内のホテルで代表選への対応を協議し、「出馬させてほしい。これで政治生命が終わってもいいという覚悟だ」と伝えた。23日夕にグループの会合を開き、正式表明する。既に立候補の意向を固めている野田佳彦財務相(54)と、菅政権を支えてきた「主流派」の票を奪い合うことになり、野田氏は戦略の見直しを迫られる。
前原氏は幹部との協議後、記者団に「自分の決意をあす(23日)述べる」と語った。
前原氏は当初、外国人献金問題で3月に外相を辞任した経緯から出馬に慎重だった。一転して出馬を決断したのは、各種世論調査での高い人気を背景に、グループ内で待望論が高まる一方、野田氏の支持が広がらず、同氏を推しても勝算がないと判断したためだ。前原グループの議員は22日、野田グループの議員に「前原氏が出るなら推せない」と伝えた。
ただ、党内では「スキャンダルのうわさもあるのに、大丈夫なのか」との声も上がっており、前原氏がどこまで支持を広げられるか不透明だ。
これに対し、野田氏は同日夜、輿石東参院議員会長と都内で会い、前原氏と争う構図になっても「絶対出る」と伝えた。野田グループのメンバーは、党所属議員を個別に回り、野田氏の政策を説明して支持を訴えた。
一方、代表選出馬に意欲を示す他の議員らも活発に動いた。鹿野道彦農林水産相(69)は、衆院議員会館で小沢一郎元代表と会談し、中堅・若手有志から出馬要請を受けたことを説明した。小沢氏は「並の状況ではない。首相を引き受ける人は大変だ」と述べるにとどめた。(ウォール・ストリート・ジャーナル・時事>
 
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