こんどは浙江省海寧で住民が警官隊と衝突したが、大連の成功に倣った?一部報道がなされたが、9月15日から18日にかけて、浙江省海寧市で付近の住民が騒ぎ出した。大量の魚が死んだのは太陽電池工場の所為だと・・・。
海寧市郊外の太陽パネル工場(浙江昌科能源)が汚染公害の元凶だとして住民五百名が騒ぎ出し、車をひっくり返して警官と衝突するという騒擾に発展した。パトカー四台と当該企業の車八台を横倒しにして一部に放火、手のつけられない騒ぎ。
当該工場は、NY上場のジンコ・ソラー・ホールディングの子会社。NY上場企業とあればウォールストリートジャーナルとNYタイムズが、大きくカラー写真で報道するのは当然だろう。日本のメディアはゴミ記事扱いだったが・・・。
「大連モデル」と呼ばれるのは、過日、大連の郊外にある工場移転を求めて住民数万が市政府前広場に座り込み、一部は市内繁華街へデモ行進して警官と衝突した。朝の八時から夕方5時までの座り込みに大連市党書記が登壇し、汚染工場の移転を約束した。住民デモが成功した珍しい出来事として、全中国に静かな衝撃を与えた。
従来の住民デモは警官隊が出動して鎮圧され、デモの主導者は逮捕・拘束され、気がつけば地元には居づらくなり、そして廃液や毒液をたれながす工場はそのまま操業を継続するというパターンだった。
浙江省のデモは、住民側の要求を呑んで調査すると約束した。バッテリー工場側は、後日、「フッ素化合物」が見つかったとしたが、この工場は米国の技術移転で、米側の提携企業は毒性混入を否定しているという。
杜父魚文庫
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