8426 クドリン・ロシア財務相の去就に注目  古沢襄

モスクワの小さなニュースだが、国営通信社タスがクドリン財務相の新政府参加を「固辞する」という報道は注目しておきたい。ロシアの政権内ではリベラルな緊縮財政派として西側でも知られ。欧米の経済界からも信頼されていたクドリン財務相だが、国防費の増加を求めるメドベージェフ大統領と対立したとみられている。
プーチン・メドベージェフの双頭政治がロシア経済の安定化よりも軍事力の強化にウエートを置く可能性が窺われる。
<【モスクワ=寺口亮一】タス通信によると、ロシアのクドリン財務相は24日、2012年春の大統領選で出馬を表明したプーチン首相が勝利し、メドベージェフ大統領が首相に就任した場合、新政府に加わらない考えを示した。
クドリン氏は2000年から財務相を務め、リベラルな緊縮財政派として知られ、欧米の経済界からも信頼を得ている。同氏の「退任表明」により、ロシアの経済政策の今後を巡り懸念が高まる可能性がある。
クドリン氏は、主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれたワシントンで、来年以降の予算で増大する国防費や社会保障費を巡りメドベージェフ氏と「見解の相違」があり、閣僚就任を求められても「固辞する」と説明した。(読売)>
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