8440 韓国政府が鬱陵島に海軍基地を建設へ  古沢襄

韓国政府は竹島防衛のために鬱陵島にイージス艦が停泊できる海軍基地を建設するという。計画では2015年までに全長300メートルの海軍専用埠頭を建設すると朝鮮日報は伝えた。竹島有事の際には日本の艦艇より1時間以上も早く到着するのが目的。
日本は竹島の領有権を主張しているが、軍事力を使って奪還する意図はない。韓国がこの時期に竹島防衛のために鬱陵島にイージス艦の停泊基地を設けるのは、国民の反日感情を煽って支持率が低下している李明博政権ののテコ入れが狙いであろう。
日韓は文化交流が著しいが、政治・軍事面で近くて遠い関係になりつつある。
<韓国政府が独島(日本名:竹島)防衛のため、鬱陵島にイージス艦が停泊できる海軍基地を建設することとした。
この基地が2015年までに完成すれば、韓国海軍の艦艇は有事の際、日本の艦艇より1時間以上も早く独島に到達できるようになる。
与党ハンナラ党の鄭美京(チョン・ミギョン)議員(京畿道水原選出)が国土海洋部(省に相当)から提出を受けた資料によると、韓国政府は15年までに、長さ300メートルの海軍専用埠頭(ふとう)を備えた軍民複合港を鬱陵島の沙洞港に建設すると決定した。
事業費3520億ウォン(約229億円)は、国土海洋部が2175億ウォン(約142億円)、国防部が1345億ウォン(約88億円)を負担することとした。
基地には、長さ300メートルの海軍専用埠頭が建設され、揚陸艦「独島」(全長199メートル)、イージス艦「世宗大王」(全長165メートル)が自由に停泊できる。また、海軍専用埠頭のほかにも、排水量5000トン級のクルーズ船が停泊できる全長150メートルの旅客埠頭や、海洋警察庁の専用埠頭(全長180メートル)、防波堤(全長900メートル)も併せて設置される。
韓国政府がこうした海軍基地を建設する理由は、韓国海軍の艦艇が現在独島に最も近い竹辺港(慶尚北道蔚珍郡)から出発した場合に約4時間かかるのに対し、日本の艦艇は島根県隠岐諸島から約2時間50分で独島に到着できるからだ。新たに基地が建設されれば、韓国軍の方が日本より1時間15分ほど早く独島に到着できる。
島根県隠岐諸島、蔚珍郡竹辺港、鬱陵島から独島までの距離は、それぞれ158キロ、217キロ、88キロ。
鄭議員は「外部に委託した基地の設計が今年12月に終われば、来年初めに205億ウォン(約13億円)を投じて工事が始まる予定。独島防衛のための長らくの宿願が実現することになった」と語った。(朝鮮日報)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました