8479 小沢氏、広がる健康不安 沈静化に躍起  古沢襄

民主党の小沢一郎元代表が政治資金団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で初公判に臨んだ夜、救急車で病院に担ぎ込まれて大騒ぎとなった。医師の診断は「左尿管結石」。前日の5日の定期検診で尿検査を受けたところ、潜血が見つかっていたというから、予兆があったといえる。
小沢氏くらい健康不安説がつきまとう政治家は珍しい。1991年には狭心症で約40日間入院した。それ以前にも英国のロンドンで検査入院したという噂があった。政治家にとって病気は政治生命に響くから極力隠したがる。
今回は左尿管結石だったので、小沢氏は病院側に働きかけて記者会見を開いて発表することにしたという。小沢裁判の行方も気になるが、健康不安も懸念される。小沢氏にとって試練の日々が当分は続く。
<6日夜に救急搬送され、そのまま東京都内の病院に入院した民主党の小沢一郎元代表(69)。病名は「左尿管結石」という。小沢氏の健康不安は、これまでもたびたび表面化してきたが、刑事裁判の初公判を終えた当夜の体調不良に、政界には驚きが広がった。
「検査の結果、左尿管結石と判断しました。経過を観察中です」。小沢氏が入院した日本医科大付属病院(東京都文京区)の福永慶隆院長と本間博医師は7日、記者会見して小沢氏の病状を説明した。
6日の初公判終了から約4時間後の午後8時ごろ、腰に強い痛みを感じて嘔吐(おうと)。その後も激しい腰痛と嘔吐があり、自宅から救急車で搬送された。1週間程度の入院が必要という。
小沢氏には、健康不安がつきまとう。1991年には狭心症で約40日間入院。最近では、民主党代表当時の2008年10月に体調を崩して入院している。
刑事裁判は今月14日に2回目の公判が予定されている。本間医師は、延期やドクターストップの可能性について「本人に聞かないといけない。その場で考えたい」と述べるにとどめた。
支持候補も含めて小沢氏は党代表選に3連敗したうえ、刑事裁判で身動きが取れず、求心力に陰りが見える。それだけに、広がる波紋を鎮めるのに躍起だ。
小沢氏は7日朝から、民主党の輿石東幹事長や鳩山由紀夫元首相に電話で「心配かけて悪かった。大丈夫だ」とアピール。見舞いに訪れた側近の樋高剛、松木謙公両衆院議員や小沢グループの谷亮子参院議員らには、点滴を受けながら「痛みがある時は痛いけど、ない時は何ともない」と笑顔を見せた。
小沢グループの議員によると、病院側の記者会見も「メディアが騒いでうるさいから、病状を教えてやれ」と小沢氏が指示して設定したという。別の側近議員は「結石なんて病気じゃない。石さえ出ればすぐに退院できる」と強調した。 (朝日)>
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