今朝、自民党の安倍晋三元首相ら民主、自民両党の国会議員が都内のホテルで、来日中(東日本大震災の被災地訪問などのため)のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と会談するというので取材に行ってきました。民間のシンクタンク、国家基本問題研究所(理事長・ジャーナリストの桜井よしこ氏)が場をセットしたそうです。おそらく日本の首相経験者がダライ・ラマに会うのは初めてです。
会談には安倍氏のほか、自民党では山谷えり子氏、古屋圭一氏、稲田朋美氏、加藤勝信氏、高市早苗氏、下村博文氏、衛藤晟一氏が、民主党では長島昭久氏、渡辺周氏、笠浩史氏、長尾たかし氏、鷲尾英一郎氏、金子洋一氏らが参加しました。長島氏は首相補佐官、渡辺氏は防衛副大臣と現職の政府高官なので、中国側がちくちくと文句を言ってきそうなところですね。
会談自体はクローズで行われたので細かいやりとりまでは分かりませんが、事後に安倍氏に聞いたところ、ダライ・ラマ14世は東日本大震災へのお見舞いと、日本からチベット人民に対するこれまでの支援に対するお礼を述べ、さらにこう語ったそうです。
「自分たちは今後とも、中国に対して高度な自治を求めていく。そのため、中国の人々の考え方を変えなければならない。中国の人々も開かれた社会、自由を求めているはずだ。そのことを言い続けることが大切で、日本や米国などが、中国の首脳、指導者に対してそれを言い続けてくれることが重要だ」
これに対し安倍氏はこう応じました。
「私は価値観外交として、基本的人権、法の支配といった普遍的価値を共有している国々とともに、これをアジアに広げていきたいと考えてきた。中国に対しても、この重要性を訴え続けていく。日本国民もチベット人の置かれた状況にもっと注意するよう私も努力していきたい」
……会談終了後、ダライ・ラマ14世は盛んに「サンキュー、サンキュー」と出席議員らに呼びかけていましたが、その声は若々しく張りがあり、76歳という年齢よりかなり若く見えました。本日はもう日本を発ち、モンゴルへと向かうそうです
杜父魚文庫
8630 安倍元首相ら自民、民主両党議員がダライ・ラマと会談 阿比留瑠比
阿比留瑠比
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