8633 サンフランシスコ市長に初のチャイニーズ?  宮崎正弘

サンフランシスコ市長に中国系。カリフォルニア政治を中国系が席巻。チャイナタウンの政治力は米国政治の一端を確実に支配し始めた。
サンフランシスコ市長に中国系アメリカ人が就く。ガビン・ニューサム前市長が、カリフォルニア州副知事に横滑りしたため、空席の市長の椅子を埋め合わせるため昨秋から暫定市長に就任したのがエドワード・M・リーで、8日投票の市長選挙で当選確実。
すでにサンフランシスコ市の人口の四分の一が中国系、選挙有権者登録の16%が中国系アメリカン。だから当確なのである。
これでサンフランシスコ市長に初のチャイニーズが誕生する。リーはすでに「これからの歴史をわれわれが作る」と豪語している。
 
彼の選挙キャンペーンは、「市の緊縮財政を実現したのはわたしだ」と、暫定市長としての予算カットの実績を前面にだし、イデオロギー的主張を引っ込めた。というのも、同市は全米最悪の左翼タウン、リベラルの中でも極左リベラルのたまり場だからである。
もちろん他に有力候補が三人ほどいるが、労働組合、リベラル色濃い団体推薦などの候補で、リーの支持率には大きく水をあけられ、対立候補らのネガティブ・キャンペーンは「市のエスタブリシュメントやロビィストと陰で深いコネがある」と攻撃している。
サンフランシスコ市のチャイナタウンはNYのチャイナタウンにつぐ規模で、治安が悪いことでも知られる。となりが金融街という特徴もNYと地理的条件が同じで、ちなみにサンフランシスコ市チャイナタウンの入り口にあるホテルは「ホリディイン・フィナンシャル・ディストリクト」。隣接する文化センター周辺では、中国系アメリカ人が存在証明のように「反日キャンペーン」の展示を時々やっている。
サンフランシスコの市議はすでに六人が中国系、衛星都市、周辺都市のいくつかの市長もすでに中国系。カリフォルニア州での中国系の発言力は想像よりはるかに強い。
杜父魚文庫

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