8681 外国人参政権で「民公社」が悪夢のコラボ!? 阿比留瑠比

霞が関の官庁街や国会の周囲では現在、このようにブータンの国旗が日本の国旗とともに掲げられています。なにやら心和む、ほっとするような光景……ではあるのですが、今回は別の国と関係するエントリとなります。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/
というのは、本日はホテル・ニューオータニで、在日本大韓民国民団の創団65周年記念式典が開催され、そこに来賓として訪れた政治家たちの言葉を取材してきたからです。会場入り口には、以下のようなパネル写真が展示されていました。民団の歴史をたどるのに、どうしてこんな写真が必要なのか。心安まりません。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/
さらに、でました参政権! この永住外国人への地方参政権付与問題に関する私の考え方・スタンスについては、過去のエントリで馬に喰わせるほど書いてきたのであえて繰り返しません。ただ、帰化が進むことによって先細りとなってきた民団の内部事情から始まったとされるこの運動が、ここまで拡大したのは、日本の政治家がそれぞれの思惑からそれをちやほやしたり、利用したりしてきたからでしょうね。
この日も、民主党の赤松広隆元農水相や江田五月前法相や公明党の太田昭宏元代表らの姿を会場で確認しました。自民党議員は私が気づかなかったのか来ていなかったのか、見つけることはできませんでした。
で、久しぶりに登場したのが世界中に「ルーピー」として知れ渡った著名人、鳩山由紀夫元首相です。登壇した鳩山氏は冒頭、「アンニョンハシムニカ」と韓国語であいさつし、参政権問題についてまたいらんこと、わけのわからんことを述べていました。(※以下、政治家のあいさつは私がメモできた範囲なので全文ではありません。)
鳩山氏 「皆様方が常に韓国民である誇りを持って頑張ってこられ、今日の地位を築いてこられたことに心から敬意と感謝を申し上げます。
私は短い期間ではありましたが、首相在任中に李明博大統領と何度も話をさせていただき、日韓関係を前進させていくことができたことが、私の政治人生で最も大きな喜びです。
李大統領には、「お前ではなく奥さんの功績だ」と言われていまして、女房とキムチのおかげだと感謝している。
多くの日本人は韓国が大好きで、そして韓国人が大好きです。もっともっと仲良くなっていきたいというのが私たち日本人の真実の姿だ。
やはり、永住外国人、特に韓国人の地方参政権を早く認めるようにと、これは当たり前の願いだと思います。時間がかかっていることは申し訳なく思っているが、私ども政治の立場から答えていかなければならない。民主党も最善の努力を申し上げ、できる限り来年の通常国会がんばりましょう、みなさんの気持ちがようやく届いたねとなるように、民主党、お約束したい。」
……鳩山氏は今年1月の民団新年会でも「皆様方の悲願である地方参政権の付与に関して、大きな道を開く年にしていこうではありませんか。そのための努力を行う1年にしてまいりたい」と述べていました。それが今度は、来年の通常国会での法案成立を約束したいと言い出したわけです。
いかに万人が認めるルーピーとは言え元首相、元民主党代表の言葉ですから影響力は無視はできません。ホント、はた迷惑きわまりない存在です。記念式典では早速、公明党の山口那津夫代表がこれに呼応するあいさつをしました。
山口氏 「永住外国人の法的地位の向上、とりわけ参政権については公明党は一貫して推進を図ってきた。しかし、公明党単独では実現できない。
鳩山元首相から心強い話があった。是非とも民主党あげて合意を固め、国会に提出していただければ我々は喜んで成立に努力する」
……在日韓国人の中にも創価学会員は少なくありませんし、公明党が新たな票田として期待しているのは分かりますが、なんとも節操がありませんねえ。で、ここでさらに社民党の福島瑞穂党首が参戦しました。
福島氏 「(在日韓国人に)日本において地方参政権がないことを本当におかしいと思っている。民主党と公明党と社民党が協力すれば、国会で、衆参でこの法案が通ります。(在日韓国人が)来年の韓国の国会議員選挙も大統領選も日本の選挙にも投票できる社会を目指したい」
……在日韓国人は韓国の国政選挙での投票権を持っており、現に本日の式典でも会場では在外投票の呼びかけが行われていたのですが、本国でも日本でも投票できるとなれば、これはもう「特権」と言えますね。福島氏はそれを目指すと。
そして、少なくともこの会場では、民主、公明、社民の3党は見事に一致、協力をうたいあげたわけです。今のところ、野田佳彦首相は「私は参政権付与に慎重な立場だ」(15日の参院予算委員会)としていますし、ただちに政治日程に上ってくる状況にはありませんが、今後の行方は予断は許しません。やれやれ。
それにしても、鳩山氏の話を聞いていると、相変わらず「この人、自分が何をしゃべっているのか分かって言っているのか」と真剣に悩みます。まあご本人は、そうした周囲の困惑や憂鬱は気にもとめず、思ったままのことを正しいと信じて口にしているのでしょうね。困ったものです。次の首相はさらに思い出したくもありませんが。
杜父魚文庫

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