8698 消費増税で「話し合い解散」の可能性  古沢襄

自民党の石原幹事長は遊説先の福岡で消費増税法案について、野田首相が衆院解散・総選挙を約束するのと引き換えに自民、公明両党が法案成立に協力する「話し合い解散」の可能性を暗示した。
もっとも「(首相に)そういう意思はなさそうだ」とも述べているので、誘い水は不発に終わる可能性が濃い。
<自民党の石原伸晃幹事長は22日、福岡市で開かれた「毎日・世論フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、政府が来年3月末までの国会提出を目指す消費増税法案について、野田佳彦首相が衆院解散・総選挙を約束するのと引き換えに自民、公明両党が法案成立に協力する「話し合い解散」の可能性に言及した。
石原氏は「信念を持ってどうしてもやりたいということで、首相と自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表が話し合って『よし』ということになれば、法案を通して選挙ということもあるかもしれない」と指摘。一方で「(首相に)そういう意思はなさそうだ」とも述べた。
石原氏はそのほかの解散時期として、来年6月の通常国会会期末前後と9月の民主党代表選で首相が再選した場合を挙げ「この三つくらいしか首相に選択肢はない」と語った。
また、昨年の参院選で自民党が消費税率を10%に引き上げる公約を掲げたことを念頭に「野田首相らが民主党を割ってでも消費税を10%にするんだと言い、私たちも割れるかもしれないが、自民党もそうやるんだと言えば、新しい政治体制ができるかもしれない」と述べ、消費増税を巡って政界再編に発展する可能性もあるとの見方を示した。(毎日)>
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