8807 北朝鮮軍人8人、武装したまま越境、2人射殺、6人逃亡  古沢襄

武装した北朝鮮軍人八人が中朝国境の鴨緑江を越えて脱北したというのは初めての事件ではないか。脱北した軍人と警備に当たっている北朝鮮警備兵の間で銃撃戦があった模様で、二人は死亡、六人は逃亡したと韓国の朝鮮日報が報じている。
中国側も事態を重くみて武装兵を関係地・遼寧省丹東市の寛甸満族自治県に派遣したが、「中国の軍人たちが一定の報酬を受け取り、北朝鮮軍人の越境を容認したといううわさが流れている(デイリーNK)」という報道もある。いずれにしても北朝鮮軍内部で造反が生まれている証拠ではないか。
<先月、北朝鮮の軍人8人が武装したまま中朝国境の鴨緑江を越える事件が発生し、中国側の遼寧省丹東市周辺で警備が強化されたという。北朝鮮専門のインターネットメディア「デイリーNK」が14日報じた。
デイリーNKはこの日、丹東地域の辺境防衛隊関係者の話を引用し「先月20日ごろ、遼寧省丹東市の寛甸満族自治県付近に、武装した北朝鮮の軍人8人が越境してきた。うち2人は鴨緑江を渡る途中で北朝鮮軍に射殺され、6人は逃亡したため、現在検問を行っている」と報じた。寛甸満族自治県は、丹東市中心部から北東に100キロほど離れた鴨緑江の中・下流に位置する。
デイリーNKは「事件直後、寛甸満族自治県に武装した中国軍兵士たちが派遣され、鉄道駅などで検問を実施している」と報じた。一方、北朝鮮側も6人を逮捕するため、国家安全保衛部(韓国の国家情報院に相当)の要員数十人を急きょ丹東に派遣したという。
なお、北朝鮮の軍人たちが越境する過程で、中国の軍人たちとの間で衝突があったか否かについては確認されていない。デイリーNKは「中国の軍人たちが一定の報酬を受け取り、越境を容認したといううわさが流れている」と報じた。
今回の事件について、韓国の安全保障関連省庁の関係者は「初耳だ。さらなる確認が必要だが、まだそのような事件があったという情報はない」と語った。(朝鮮日報)>
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