米政府筋の否定にかかわらず多くの問題があるとされていた次世代戦闘機F35の生産だが、ワシントン・ロイターによると米国防総省の複数の関係者が匿名を条件に計画の見直しを明らかにした。計画の見直しは過去3年で3度目となり、120機以上の生産が延期される可能性があるという。
<[ワシントン 4日 ロイター] 米国防総省は、ロッキード・マーチン(LMT.N: 株価, 企業情報, レポート)が主導する次世代戦闘機F35の生産計画を見直す可能性がある。複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。計画の見直しは過去3年で3度目となり、120機以上の生産が延期される可能性がある。
事情に詳しい3人の関係者によると、見直しにより、国防総省は2013─17会計年度に約150億ドルのコスト削減が可能。2月に議会に提出される2013年度予算教書に盛り込まれる見込みだという。
オバマ大統領は、5日に国防総省でパネッタ長官と国防予算全般の削減などについて協議する予定。
協議ではF35計画への支持継続を確認する見込みだが、見直しの詳細や、他の大規模兵器開発計画が明らかになるのは先のことになる見通し。
国防総省でF35の開発を担当する米海軍のベンレット中将は先月、軍事専門誌「AOLディフェンス」(電子版)で、多くの問題が解決するまでF35の生産ペースを落とすよう提言している。(ロイター)>
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