四月の韓国総選挙で女性リーダーの対決が実現する。与党ハンナラ党は故朴正煕大統領の長女・朴槿恵非常対策委員長、最大野党の民主統合党は韓明淑元首相が立つ。
韓氏は盧武鉉前大統領系だが、首相在任時の収賄容疑に問われていたのが、13日の控訴審で1審に続く無罪判決が出たことも追い風になったとソウル時事が伝えている。
【ソウル時事】昨年12月に発足した韓国の最大野党民主統合党は15日、初の党大会を開いて代表選を行い、女性の韓明淑元首相(67)を選出した。任期は2年。与党ハンナラ党のトップは朴正煕元大統領の長女で次期大統領有力候補の朴槿恵非常対策委員長で、4月の総選挙は「女性対決」となる。
韓氏は代表受諾演説で「2012年は旧時代と新時代を分ける歴史の分岐点だ。李明博政権とハンナラ党を過去に追いやり、韓国の新たな未来を創造する」と決意を表明した。
民主統合党は、従来の民主党と盧武鉉前大統領系の市民統合党、労組で結成された。韓氏は民主党出身だが、盧前大統領の後継者とも目された人物。代表選で世代を問わず幅広い支持を獲得し、俳優の文盛瑾氏らを引き離した。
市民運動家出身の韓氏は盧武鉉政権の06~07年に女性初の首相を務めた。韓氏は首相在任時の収賄容疑に問われたが、13日の控訴審で1審に続く無罪判決が出たことも追い風になった。(時事)
杜父魚文庫
8929 韓国総選挙は与野党の「女性対決」 古沢襄

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