米共和党指名争いは、21日の米南部サウスカロライナ州が天王山とみられていたが、英ロイターによればミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が圧勝する勢いにある。10日から13日にかけて実施した世論調査によると、ロムニーの支持率は37%で首位に立ち、二位を21ポイントも引き離している。
共和党保守派が期待するニュート・ギングリッチ元下院議長の支持率12%で4位。また初戦のアイオワ州党員集会(3日)で、ロムニー氏に八票差で二位につけて善戦したサントラム元上院議員は振るわず、共和党候補者レースから撤退し、ロムニー氏支持を表明する方針だと16日明らかにした。
キリスト教右派の影響力が強いアイオワ州やサウスカロライナ州で、リベラルのロムニー氏が勝ち三連勝したのは、保守派の乱立もあるが、むしろオバマ大統領に勝てる唯一の共和党大統領候補という評価が固まりつつあることではないか。
<[ワシントン/マートルビーチ(米サウスカロライナ州) 15日 ロイター]ロイターとイプソスが今月10─13日に米南部サウスカロライナ州で実施した世論調査によると、2012年米大統領選挙の共和党候補指名争いで、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事がトップに立った。
2位の候補とは21ポイント差と大きくリードし、アイオワ州とニューハンプシャー州で行われた予備選で2連勝しているロムニー氏が、21日にサウスカロライナ州で行われる次の予備選でも対立候補を圧倒しそうな勢いをみせている。
サウスカロライナ州の登録済み有権者995人(共和党員398人、民主党員380人)を対象に行った同調査によると、首位のロムニー氏の支持率は37%、2位はロン・ポール下院議員とリック・サントラム元上院議員が16%で並んだ。
ニュート・ギングリッチ元下院議長は支持率12%で4位。リック・ペリー・テキサス州知事が6%で5位、前ユタ州知事で前駐中国大使のジョン・ハンツマン氏は3%で最下位だった。
他候補はロムニー氏について、1990年代にベンチャーキャピタリストだった時期に多くの首切りを行ったとの批判を繰り広げているが、支持者らに与えた影響は限定的だったもよう。
また、同調査で支持率が最下位と低迷したハンツマン氏の選対幹部は、同氏が16日に共和党候補者レースから撤退し、ロムニー氏支持を表明する方針だと明らかにした。(ロイター)>
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8930 サウスカロライナ州世論調査でロムニー氏がトップ 古沢襄

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