8963 ＥＵ、イラン制裁を決議、他方でミャンマー制裁を部分解除宮崎正弘

俄然、中国はイラン石油輸入を激増させ、欧米と対立姿勢を鮮明に・・・。
いま中国がイランから輸入している石油は日量５５万７０００バーレル。サウジ、スーダンについで中国の輸入石油で三番目の重要性を持つ。ちなみに中国が必要とする石油は一日６００万バーレルである（ウォールストリートジャーナル、１月２４日）。
英米につづきＥＵ議会はイラン制裁に合意した（２３日）。
同時にＥＵはミャンマー制裁を一部解除し、「民主化がすすむならば更に原石輸入などの制限解除に踏み切り、同国のガス田開発への投資解除を視野にいれつつ、武器輸出再開の可能性も将来は否定しない」とした。
民政移管以後、ミャンマーの民主化は急速に進捗し、四月には補欠選挙で野党からスーチー女史等の立候補が決まっている。
マケイン米上院議員は「選挙結果をまってから対ミャンマー制裁解除を決定すれば良い」とやや慎重にオバマ政権の路線転換を批判した（米国はミャンマーにおける米企業の活動を制限している）が、すでにＥＵの決定につづき、豪、ノルウェイなども同調の動きを見せた。
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