なりふり構わずというか、米国の大統領選挙は”ネガテイブ・キャンペーン”の様相を呈している。共和党の大統領候補の指名争いで、優勢を伝えられたミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事だが、サウスカロライナ州予備選で追い上げるニュート・ギングリッチ元下院議長によもやの大差で敗れてしまった。
これではならじと、大きく構えていたロムニー氏は一転してギングリッチ氏を”ネガテイブ・キャンペーン”で激しく攻撃。31日のフロリダ州予備選に向けて再び優位に立とうとしている。英ロイターによるとロムニー氏は「私は前回のサウスカロライナ州での戦いで、あることを学んだ。反撃もせず、ただ座って連日攻撃を受け続けることはもうしない」と述べたという。
ロムニーVSギングリッチの攻撃合戦で、漁夫の利を拾うのはオバマ大統領ではないか・・・。
<[タンパ(米フロリダ州) 23日 ロイター]米大統領選の共和党候補指名を争う4人による討論会が23日夜、フロリダ州で行われた。ニューハンプシャー州予備選を制したミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は、31日のフロリダ州予備選に向けて再び優位に立とうと、前週末のサウスカロライナ州予備選勝利で勢いに乗るニュート・ギングリッチ元下院議長を激しく攻撃した。
ロムニー氏は前回までの討論会とは態度を一変させ、ギングリッチ氏に対し、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)などのためにワシントンでロビー活動を行い、金銭を得ていたなどと繰り返し批判した。
これに対し、ギングリッチ氏は「(ロムニー氏の)今の話には少なくとも4つの誤りが含まれている」と述べ、ロムニー氏の話は事実ではないと反論した。
また、ロムニー氏は「私は前回のサウスカロライナ州での戦いで、あることを学んだ。反撃もせず、ただ座って連日攻撃を受け続けることはもうしない」と述べた。
ギングリッチ氏から納税記録の公開を求められていたロムニー氏は、納税記録に関する質問に対しても、前回の討論会とは異なる堂々とした態度で、むしろ自らが提案する税制改革について説明する機会として利用した。納税記録については、2010年の確定申告書と2011年の納税見通しについて24日に公表するとしている。
さらに討論会開始前には、ギングリッチ氏に対し、同氏が160万ドルの報酬を得ていたフレディマックとの契約書を公開するよう求め、自身の財産に関する質問をけん制した。
同討論会にはロン・ポール下院議員とリック・サントラム元上院議員も参加したが、ロムニー氏とギングリッチ氏が舌戦を繰り広げるなか、大きな見せ場を作ることはできなかった。(ロイター)>
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