8971 北朝鮮崩壊時 最大365万人が韓国へ  古沢襄

北朝鮮が崩壊した場合に難民化した人たちが、どう流れてくるのか?周辺国家にとって深刻な問題になる。中国は鴨緑江を越えて大量な難民が流れてくると警戒し、韓国も三八度線を越えて流れてくる難民が最大で365万人になると韓国経営者総協会が報告書を公表した。韓国の聯合ニュースが伝えている。
日本とて例外ではない。再び朝鮮戦争が発生すれば、玄界灘を渡って北九州に避難してくる韓国の人たちが急増するであろう。その受け入れ対策、治安対策を政府として考えておく必要がある。羽田内閣の当時、このようなケースについて政権内部ではまったく検討されていなかった。いまの野田内閣でも想定していない。有事における難民対策を考えておく必要がある。
その時になって泥縄式に慌てて対策を立てるようでは遅すぎる。
<【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の体制崩壊によって朝鮮半島の統一が急ピッチで進んだ場合、難民化した数百万人が韓国に押し寄せ、労働市場に大きな変化をもたらすとの指摘が韓国経営者総協会の報告書でなされた。
韓国経営者総協会は24日、「統一後の労働市場の変化と政策課題」と題した報告書を公表し、北朝鮮崩壊時の想定や対策の必要性について言及した。
報告書は、少なく見積もっても韓国の20分の1という北朝鮮住民の所得を考慮した場合、161万~365万人が韓国にやって来ると想定した。
北朝鮮の安い労働力が流入することで、韓国の労働市場が混乱するとの見方も示した。北朝鮮住民は教育水準や文化の違いにより、大部分が単純労働に従事するとし、労働力があふれる可能性があるとした。報告書は、外国人労働者を北朝鮮住民に変更するなどの策を提言している。
韓国にやって来た北朝鮮住民の30~70%を雇用した場合、雇用者数は47万になり、扶養家族を含めると86~222万人を扶養する効果があるとした。
また報告書は、東西ドイツの統一も参考に、北朝鮮の産業採算性を悪化させないよう、賃金の引き上げは慎重に行う必要があるとした。(聯合)>
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