9026 小沢・鳩山は消費増税に反対を表明  古沢襄

三月解散だ、六月解散だと世間は騒がしいが、解散権は野田首相が持っている。石原新党もここにきて様子がおかしくなってきた。まして橋下大阪市長がブチあげている三〇〇人の候補者を立てて政局の主導権を握る話も選挙がなければ机上の空論に過ぎない。
「何か忘れてはいませんか!」・・・政治力学からいえば、消費増税をめぐって民主党内で造反が起こらないと早期の解散・総選挙はありえない。造反劇の主役は”死に体”になったかにみえる小沢一郎氏を置いて外にはいない。
その小沢氏が三日夜、鳩山元首相と会談して、野田首相が目指す消費税率引き上げに反対する方針で一致したという。また小沢氏の民主党離党の可能性については「歌を忘れたカナリアはどちらなのか」と野田首相を批判した。離党よりも党内にとどまって消費増税をつぶす意向の表明といえる。
小沢氏が打つ次の一手は何か。それによって政局は一気に流動化する。石原新党もそれからのことになる。それにしても自民党は政局の主導権とはほど遠い位置から脱することが出来ないでいる。こちらは牙を抜かれたはぐれオオカミということか。
<民主党の小沢一郎元代表と鳩山元首相は3日夜、都内のすし店で会談し、野田首相が目指す消費税率引き上げに反対する方針で一致した。
鳩山氏によると、小沢元代表は「引き上げに反対だということは、輿石幹事長らに伝えている」と述べた。鳩山氏も「地域主権などをもっとしっかりやれば、財源を浮かすことはできる」と応じたという。
また、小沢元代表は民主党離党の可能性に関連し、「歌を忘れたカナリアはどちらなのか」と述べたという。党にとどまって2009年の衆院選の政権公約(マニフェスト)の実現に取り組む意向をにじませたものだ。(読売)
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