9050 <速報>青天の霹靂か、どんでん返しのトリックか 宮崎正弘

サントロウム(元上院議員)がミネソタで大勝、コロラドも辛勝の速報共和党の党員集会(コーカス)は番狂わせの連続となった。欧州を襲う大雪と寒波の影響かも? サンダーストームがミネソタ州とコロラド州に吹いた。
アイオワ州で、ひょいとトップに顔を出したサントロウムは共和党保守陣営になかでも無名の新人。ベテランのロン・ポールはテキサス州で勝つだろうが、すでに息切れが目立つ。
トップを走り、本命視されているミット・ロムニー(元マサチュウセッツ州知事)は、大金持ちのうえに、モルモン教。この二つが足枷となって運動を鈍らせている気配があり、先週までに巻き返してきたニュート・ギングリッチ(元下院議長)だったが、かれの足枷は豪放な放言癖と離婚歴もさりながら、大口スポンサーがエーデルソン夫妻ということが判明した途端、不利となった。
なぜならエーデルソンはラスのカジノ経営で知られ全米六位の大金持ちだが、あまりに露骨なイスラエル贔屓だから、マイナスと働いた。
ギングリッチも「おれはれっきとしたプロ・イスラエル」と発言を繰り返し、これがイスラエルに批判的な左翼メディアに喧伝されて不利になった。
奇跡のダブル・スコアで再浮上したサントロウム候補ではあるが、彼には共和党をまとめる力量不足で、問題は軍資金がどこまで続くかだろう。(注 8日午後四時<日本時間>現在、コロラド州の結果はまだ出ていない。コロラド辛勝の速報は英誌テレグラフ)。
杜父魚文庫

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